と悩んではいませんか?
和室と言えば座椅子や座布団が最もなじみます。
でも高さのあるソファは体の負担が少なく、特に高齢者は床に座るのがとても大変なものです。
そこでここでは、和室に合うソファがどのようなタイプなのか考えてみようと思います。
インテリア的に和室に合うソファ 3つのポイント
和室にソファを置くときに気になるのが、インテリア性ですよね。
和室に洋風の家具を置くわけなので、基本は不釣り合いです。
でも上手く融合させることができれば、お互いの良い点を活かすことができますね。
- 木の温もりのあるソファ
- 座面の低いローソファ
- 畳・木に合うカラーリング
1.木の温もりのあるソファ
畳に最も似合う素材は「木」です。
木を全面に押し出したトップ画像のようなデザインのソファは、畳の部屋に思いのほかマッチします。
張地はファブリック素材(布製)がフィットするでしょうか。
合皮は人工的なイメージなので、和のテイストには不向き。
本革は重厚すぎます。
「木」と「ファブリック」という条件のソファをイメージしてみると、北欧テイストなソファは意外と和室に合いそうですよね。
和と北欧は、意外と共通点が多いもの。
特に木の温もりを大事にするテイストは、和室のインテリアにとても良く合います。
和室をモダンな現代風にアレンジしたいなら北欧風ソファを考えてみるのも面白いかもしれません。
昭和レトロというか、ノスタルジックな雰囲気が好きなら、布張り、特に「モケット素材」のソファが似合いそうです。
こんな感じですね。
古き良き時代を彷彿させます。
2.座面の低いローソファ
↑ 画像は和室ではありませんが、このような低いスタイルが和室にはよくマッチします。
ベッドではなく布団、ダイニングテーブルではなくちゃぶ台が似合いますよね。
ひざを90度に曲げて座れないため体への負担はやや大きくなってしまいますが、ソファの高さを低くすることで落ち着き感がでます。
背もたれもハイバックのような高いものではなく、全体的に低いフォルムにすることでよく馴染んでくれますよ。
ローソファにするもう一つの利点として、こたつや低いテーブルとの相性がいいと言う点があります。
とくにコタツは足を入れて使うので、低いことのメリットはとても大きいですよね。
ただ、膝や腰に不安がある人は、無理に低くしないほうがおすすめ。
低いと和の雰囲気によく合いますが、「快適さ」という土台を無視してまでインテリア性を重要視するのは間違いです。
3.畳・木に合う色
和室のイメージを作っているのは「畳」と「木」の色合いです。
グリーン系・ブラウン系がメインなので、それらの色に合う色を選びたいものです。
とは言え、畳でも木でもそれぞれ配色や色合いは部屋によって様々ですよね。
明るいナチュラルな木を多く使った和室もあれば、ダークブラウンの重厚なイメージの和室もあります。
どちらにも合いやすい色が
- あずき色
- 抹茶色
- からし色
といった、明るさを抑えた色味です。
※左から「あずき色」「抹茶色」「からし色」
和室は華やかさよりも落ち着いた雰囲気なので、視覚的にも落ち着いた色味が似合いますよ。
⇒和室におすすめの配色も参考にしてください。
こたつを使うならソファもしっかり合わせよう
和室にはダイニングテーブルではなく、「ちゃぶ台」に代表される低いテーブルが最適。
こたつ機能が付いている場合は、ソファも良く考えて選ぶ必要があります。
高さのないこたつソファ
こたつに合わせる場合は、やっぱり高さがあるとダメです。
座布団だけだとよし掛かれないので、それを改善できるのが座椅子。
座椅子は重心が後ろになると浮いてしまいますし、リクライニングの金具が当たって痛かったりしますよね。
そこで、こたつに合う非常に低いフロアソファがベスト。
座椅子と一般的なソファの中間のような存在ですね。
足を伸ばしてこたつに入れることができ、よし掛かっても安定しているため、使い心地は座椅子とは比較になりません。
コの字やL字に囲むこともでき、団らんのスペースとしても大活躍です。
大きい座椅子と考えたほうがいいのかもしれませんね。
椅子タイプは脚がポイント
高さのあるソファだとひざを曲げて座るため、こたつには足先しか入りません。
そこでおすすめなのが、脚を取り外せるソファ。
高さのあるソファと低いソファを使い分けることができるので、こたつを使う季節と夏場で形を最適化することができます。
後述する「へこみ」には注意が必要ですが、高さを変えられるメリットは、特にこたつを使う和室ではとても大きいと言えますよ。
和室にソファを置くときの注意点
ソファは洋風な家具なので、畳の上での使用は想定されていませんよね。
和に洋を取り入れるわけなので、そこそこ注意点が出てきます。
へこみに気を付けないと畳を痛める
洋室は硬いフローリングなので、どんな形状のソファを置いても問題ありません。
畳の場合は、荷重が集中することによる「へこみ」に気を付けよう。
脚が細いほどへこみやすくなるのは、イメージしやすいですよね。
畳のへこみに関しては、こちらの記事で詳しく書いてあります。
ベッドをソファに置き換えていただけると嬉しいです。
カビだらけにならないよう気を付けよう
細い脚だとへこむので、全体でどっしり置くタイプが「へこみ」にはやさしいと言えます。
が、今度は「カビ」に注意する必要が出てきます。
脚がないソファは、せっかくの畳の通気性を悪くしてしまいますよね。
湿気の多い部屋や地域などで大きく差は出るものの、悪条件が重なれば「畳がカビだらけ…」という悲惨な状態になる可能性も。
完璧な対策方法はない
「へこみ」も「カビ」も、畳を痛めるという側面では同じです。
そして、へこまないようにすればカビの心配があり、カビに気を付ければへこみやすくなるという矛盾が出てしまうんですね。
じゃあどうすべきか。
それぞれの和室に合うソファを「妥協点」という意味で探すのが最良です。
- 梅雨がなく乾燥がちな北海道に住んでいる ⇒ カビよりもへこみ対策に重点を置く
- 風通しや日当たりの悪い和室に置く ⇒ カビ対策に重点を置く
このように、まずは「カビ」への対策を考えよう。
へこみはそのままでも使えますが、カビた畳は健康面を考えてもそのまま使えず、最悪は取り替えるなどダメージが大きくなりがちです。
和室にソファを置くときは、畳の通気性を損ねてカビが生えないようにすることが第一。
カビが生えないだろうと思うならどっしり置くタイプが理想だし、カビが生えそうな和室の場合は、へこみには多少目をつぶって脚付きにするほうがおすすめです。
また、脚なしの「軽い」ソファにすることで掃除機がかけやすく、定期的に移動して風を通すこともできますね。
配置するときのコツ
和室にソファを置くときは、ちょっとしたコツを知っておくだけで、畳へのダメージを軽減することができます。
レイアウトはそれぞれのお部屋によって変わるものの、配置するときのポイントも合わせて総合的にレイアウトできるのが理想。
置くときに気を付けるべき3つの注意点
畳に家具を置くときは
- 壁と少し隙間を空ける
- 畳の「へり」を利用する
- クッション材を利用する
の3点を意識しよう。
1.壁と少し隙間を空ける
これは通気性への対処です。
ソファの形状にもよりますが、壁に付けることで通気性が著しく悪くなる可能性もありますよね。
わずかでも空いているのとピッタリなのは、思っている以上に差が出ますよ。
2.畳の「へり」を利用する
畳のヘリにソファの脚を乗せることで、多少はダメージを軽減できます。
上手くすべての脚が乗るのは、ある意味「奇跡」。
片側だけでも乗せることができれば、ちょっとは傷みにくいです。
3.クッション材を利用する
ユニット畳などを利用し、直に置かない方法もおすすめ。
家具を置く面積のすべてにジョイントマットなどを敷くと通気性が非常に悪くなるので、脚の部分だけなど上手く使う必要があります。
見た目を犠牲にすることで、へこみを軽減しつつ、通気性も大きく損なわないという理想的な対策になりますね。
まとめ
- 木やファブリックのソファ
- 低めにまとめる
- 和の色味
- へこみ対策にはどっしりタイプ
- カビ対策なら脚付きタイプ
- 両方のバランスが大事
- こたつを使うなら低いソファ
- 軽いと掃除機がかけやすく、カビ対策にもなる