座り心地の良いソファを探してはいないでしょうか。
もちろん誰だって座り心地の悪いソファなど要らないものの、実際、どういうソファが座り心地がよく感じるのか分かりにくいものですよね。
そこで、心地よくリラックスできるソファを見つけるポイントを紹介しようと思います。
座り心地を左右する3つのポイント
座って心地いいと感じるかは、まさに人それぞれ。
それらの要素を分解してみると、大きく次の3つに分けることができます。
- 座面
- 背もたれ
- 素材
この3つが自分にとってベストになると「座り心地がいいなぁ」と感じることができます。
1.座面はクッション性と形状をチェック
座面は、好みの硬さを見つけることと、自分の使い方に合う形状にすることが重要です。
柔らかければ座り心地がいいわけじゃない
柔らかい座面は、一見すると座り心地がいいと感じるはず。
でも柔らかすぎると姿勢が悪くなり体のあちこちにゆがみが出やすく、そしてそれを修正しようと無意識にいろんな筋肉を使ってしまうという結果に。
お尻への当たりが柔らかいのでいい感じはするのですが、特に長時間になればなるほどそのデメリットが大きくなってきます。
反対に硬すぎると、今度はお尻への当たりが強すぎ。
姿勢は崩れにくいので、腰や背中への負担は少ないものの、お尻が疲れてきます。
「硬すぎ・柔らかすぎ」と感じる座面はなるべく避け、その中で短時間の使用が多いなら柔らかめ、長時間の使用が多いなら硬めがおすすめです。
硬めと言ってもガチガチな板状ではないので、2時間の映画くらいは快適に見ることができますよ。
クッションの構造や特徴についてはこちらを参考にしてください。
形状は使い方に合わせるといい
座面の形状は、サイズも合わせて使い勝手に大きく影響します。
ソファは座るだけじゃなく、いろいろな姿勢になりますよね。
- 寝転びたい ⇒ 横幅を大きめにする
- あぐらをかく ⇒ 座面の奥行きを広めにする
- 足をのばしたい ⇒ オットマン付きやカウチにする
ポイントは3で、1と2はどんなソファでも大体できますが、3だけは相応の物じゃないとできません。
そして座り心地に大きく影響する部分なので、予め決めておきたい部分。
足を伸ばして座れるのは本当に楽チンですよ。
また、テレビの視聴(ゲームやDVDなども含めて)がメインの人は、テレビに正対して置けるサイズにするという選択も一つの手。
ちょっと狭くなって寝転がりにくくなったとしても、顔をテレビに向けて座ることができるので首や肩の疲労が減り、結局は疲れにくいソファになるということもあります。
ソファのサイズに関してはこちらを参考に。
2.背もたれは「硬さ」「高さ」「角度」が大切
背もたれは、背中の当たりと首の楽さに影響します。
こちらは「硬さ」「高さ」「角度」の3点を意識しよう。
硬さはリラックス度に大きく関わる
背もたれの場合は、座面と違って柔らかいほうがリラックスできます。
柔らかいと言っても、羽毛布団に包まれるように柔らかいものはなく、全体的にはしっかりしていて表面だけが柔らかいわけですよね。
長時間座ることを考えると、少し柔らかめのほうがリラックス度は高くなります。
ただし柔らかい背もたれは、座面ほどではないにしろ姿勢が悪くなりやすい。
例えばソファでよく本を読む場合は、あまり柔らかくないほうが「本を読みやすい姿勢になりやすい」ため、少し硬めのほうが座り心地がいいと感じるはず。
また、ソファで飲み物を飲むときは、少し体を起こす必要がありますよね。
柔らかい背もたれは、ソファ前のテーブルに手を届かせるため&飲む姿勢になるために姿勢を変え直す必要が出てきます。
使い方次第で、柔らかい背もたれが向いている人と硬めが向いている人が分かれるので注意が必要ですね。
テレビ視聴や会話中心の場合は、リラックス度を重視して柔らかめ。
本・雑誌をよく見る人や、腰に不安があって姿勢を崩し過ぎたくない人は硬めがおすすめです。
高さは首・頭に影響する
背もたれの高いソファを「ハイバックタイプ」と呼びます。
「首・頭」を支えることができるかが分かれ目。
高さがあると頭部まですべて背もたれに身を預けることができ、特に首が楽になります。
首の疲れは肩こりなどにも影響するので、ソファに長い時間座る人ほど影響が大きくなりますね。
背もたれが低いソファでも、壁付けに配置できるならクッションなどで代用は十分可能です。
テレビの高さなどにも左右されるので、総合的に決めるのがポイント。
テレビがやや高めの位置にあれば、ハイバックが逆に邪魔になってしまいますよね。
またハイバックソファは、次項の「背もたれの角度」とも合わせて考える必要があります。
最適な角度は用途で変わる
ソファの背もたれは一般的に110度くらいの角度が使いやすいと言われています。
直角だとリラックスできないのはイメージしやすいですよね。
そこから20度ほど倒したくらいが、いろんな用途に使いやすいという考え方です。
それでも、姿勢よく本を読みたい人は105度くらい、よりリラックスしたい人は115度くらいと、用途によって最適な角度は違いますよね。
どんな風に使うのが一番多いかを考えると、少し起きているほうが向いているのか、それとも倒れ気味の背もたれのほうが好みなのかが見えてきます。
ちなみにハイバックソファは、角度が大きいほう(より倒れているほう)が使いやすくリラックスできます。
角度がないハイバックソファだと、座った時に頭部のクッションが邪魔で頭が前方に押し出されてしまいます。
その辺も考慮されて設計されていれば問題なしですが、ハイバックソファの場合は、基本はややリラックスする目的のソファに向いています。
さらに加えると「ハイバック×角度の大きい背もたれ×カウチ(もしくはオットマン)」というソファは、多くの人がリラックスしやすいスタイル。
足を伸ばすのに背もたれが急だと疲れてしまいますよね。
↓
体の柔軟を考えると少し倒れた背もたれが楽(=角度が大きい)
↓
姿勢が倒れるので頭を持ち上げるのが疲れる
↓
ハイバックが頭を支えてくれる
というイメージですね。
3.素材はファブリックか革という2択
最後のポイントは素材、つまりソファの張り地です。
見た目にも大きく影響しますが、ここでは座り心地や触り心地を中心に紹介します。
素材はシンプルに
- ファブリック(布製)
- 革(本革・合成皮革)
という2つで考えよう。
ファブリックは肌触りが気持ちいい
こだわりがなければ、ファブリックが座り心地の面では有利です。
慣れ親しんだ素材で肌触りもやさしく、適度に摩擦があって滑りにくいので、姿勢が崩れにくいと言えます。
特によく寝転がる人は、手足だけじゃなく顔も触れる可能性がありますよね。
そうなると素材による肌触りの差が大きくなるので、「いつも座るだけ < よく寝転がる」という人ほどファブリックがおすすめです。
※ここでは「座り心地」だけに焦点を当てています。
革素材はクセがある
革は大きく「本革」「合成皮革(ごうせいひかく・合皮(ごうひ)とも呼ばれる)」に分かれます。
ファブリックと比べた場合、ひと癖あるので要注意。
まず大きいのが「気温の影響が大きい」こと。
- 暑い季節はファブリックよりも通気性が悪いので「ジメジメ」して肌にくっつきやすい
- 寒い季節は室温が低いので素材がヒンヤリと冷たくて寒い
本革よりも合皮のほうが顕著に現れます。
ハイバックだと触れる部分が多くなるため、より影響が増えます。
そして革素材はすべります。
同じく本革のほうが滑りにくく合皮のほうが滑りますが、仕上げによって大きく左右されると言えます。
すべるということは、姿勢を維持するために体に力が入りやすいことを意味するので、リラックス感はやや低くなってしまいます。
総合的に考えると、ファブリックのほうがおすすめ。
座り心地においては、目立つデメリットがありません。
※こちらも「座り心地」だけに焦点を当てています。
まとめ
座面・背もたれ・素材という3つを自分に合うようにすることで、座り心地の良いソファを選ぶことができます。
一人向けほど自分の好みに合わせやすくなるので、一人暮らしだからと言って何となくデザインや価格だけで選ぶのは良くありません。
毎日使うものなので、少しの差が日々の快適さに影響しますよ。
個人的には
- 足を伸ばせる
- 背もたれが柔らか目で角度が大きめ
- ファブリック素材
というソファが座り心地の良いソファの代表格ではないかと思います。
あなたにとっての座り心地の良いソファは、どのようなタイプでしょうか。