収納付きベッドの湿気に悩んではいないでしょうか。
構造上、どうしても通気性が悪くなりやすいため
なんてことになる可能性も。
そこで、収納スペースを大きく
- 引き出し部分
- 仕切りのない広い部分
の2つに分けて、湿気対策の方法を紹介しようと思います。
今悩んでいる人も、これから収納ベッドを買おうとしている人も、ぜひ実践してほしい大事なポイントです。
収納スペースごとの湿気対策

収納ベッドは大きく分けて上の3種類。
- シンプルな引き出し付き
- 引き出しが2段になったチェストベッド
- 床板が持ち上がる跳ね上げ式
でも収納スペースの形状は前述の通り「引き出し」と「仕切りのない広い部分」の2パターンになるため、収納スペースの形状ごとに対策を紹介しようと思います。
引き出し部分

最も一般的な収納部分ですね。
引き出しの湿気対策は、次の2点がポイントです。
- 普段使いの物を入れる
- 吸湿シートを入れる
1.普段使いの物を入れる
普段使いの物を入れることにより、頻繁に開け閉めをすることになりますよね。
湿気がこもることなく、特に意識しなくても勝手に湿気が逃げて行ってくれます。
2.除湿シートを入れる
引き出し部分は狭いので、湿気を吸収するシートがおすすめ。
いくらコンパクトでも四角い形状の物は、引き出しに入れると邪魔になります。
ただでさえ狭くて貴重な収納スペースなので、薄いシート状が最適です。
↑ この除湿シートは衣装ケース用なので、引き出しにもピッタリですよ。
仕切りのない広い部分

跳ね上げベッドの収納スペースや、引き出しの反対側に広い収納スペースがあるタイプですね。
広い収納スペースの場合は、次の3点を意識しよう。
- すのこを敷いて物を収納する
- 不在時に空け放しておく
- 小型除湿器を使う
1.すのこを敷いて物を収納する
直に物を置かず、すのこを敷いてその上に物を置くようすると、通気性が良くなります。
押し入れ用などの小さなすのこがあるので、それをうまく合わせるのがいいですね。
ただ、すのこの高さだけ収納力が落ちてしまう難点があります。
2.不在時に空け放しておく
広い収納スペースは、数回開け閉めしただけでは解消されにくいため、外出するときに開けっ放しにしておくのも賢い方法。
見た目は悪いですが、湿気は空気中にしっかりと拡散してくれます。
やや高い位置から収納スペースめがけて扇風機を回しておくというのも、効率よく空気が循環してくれそうです。
3.除湿器を使う
特に梅雨時期などは除湿機の力を借りるのも手。
お部屋自体の湿度を下げることで、収納スペースの湿度も下がります。
収納ベッドを検討している人が気にすべきポイント
そもそも収納ベッドはなぜ湿気に弱いのでしょう。
それは
からです。
収納ベッドだからと言って特別暑苦しいわけでもなく、湿気を吸収するわけでもありません。
構造的に風通しが悪くて湿気が「こもってしまう」ため、カビなどの悪影響が出やすくなってしまうというわけですね。
なので収納ベッドの中でも少しでも湿気が「こもりにくくなる」収納ベッドを選ぶようにしよう。
そういう構造の収納ベッドを選ぶことで、少しでもカビの心配を減らすことができます。
それには次の2点が大事なります。
- 収納スペースに湿気が行きにくい
- マットレスの裏に隙間がある
1.収納スペースに湿気が行きにくい
収納スペースには湿気の逃げ場がないので、できるだけそこに湿気が行かないような構造が理想。
それには右のようなタイプがおすすめです。

左側は一般的な引き出し部分の構造。
ここに床板を乗せてマットレスを乗せてという感じで使いますが、隙間がとっても多いですよね。
そこから湿気やホコリが入りやすいつくりと言えます。
隙間が多いと通気性がいいように感じますが、フレームの内部だけで隙間が多くても湿気対策には意味がありません。
右側は引き出し部が独立していて、前面の開閉部分以外に隙間がありません。
これだけで独立した引き出しになっていますよね。

このように、収納スペースがしっかり独立した形状になっていて隙間がないので、湿気が入りにくくなっています。
ホコリも入りにくいため、ホコリを栄養源にしているカビにも強い構造と言えます。
2.マットレスの裏に隙間がある
マットレスの裏側も非常にカビが心配な場所。
ただ収納ベッドの中にも「すのこ+床板」というタイプがあります。

↑ こんな感じですね。
すのこの下には床板があるので、マットレスが上に乗っていれば画像のような空気の流れはさほどできません。
が、床板とマットレスの接地面が減るのでわずかながら湿気に強くなります。

↑ 一般的にはこのような床板なので、すのこタイプと比較するとすのこのほうがカビに強いことがイメージできると思います。

↑ 上の方で紹介したような「すのこ」を、収納ベッドに敷くという発想もありです。
マットレスの裏の湿気が逃げやすくなるため、必然的に収納スペースの湿気も減ります。
合わせて配置にも気を配ろう
さらに収納ベッドに限らずですけど、サイド部分を壁から少し離してレイアウトしよう。
風が通る空間ができるので通気性が良くなります。
掛け布団が垂れる隙間を空けることも大事なので一石二鳥ですね。
まとめ
収納ベッドは湿気に弱いので、しっかり弱いなりの対応が必要。
特にカビが生えてこないよう湿気を逃がす工夫をしよう。
これから収納ベッドを検討する場合は、住まいがどれくらいカビやすいか、壁から離して配置できるかなどを予め考えておくのがポイント。
どんな物にもデメリットはあるので、上手に付き合っていくという発想が大事になりそうですね。