という疑問はないでしょうか。
- 既存テーブル合う椅子を新調したい
- 既存チェアにダイニングテーブルを合わせたい
- DIYで脚をカットしたい
同時に「何センチだと使いやすいのかな…」という素朴な疑問が湧いてくるはず。
せっかくなら最適なバランスにしたいものですよね。
そこでここでは、ダイニングテーブルと椅子の最適なバランスを紹介しようと思います。
- 【この記事を読むことで分かること】
- テーブルと椅子の最適なバランス
- 身長が大きく違う家族の合わせ方
- 食事とパソコンでの最適な高さの違い
テーブルの高さ | 椅子の座面の高さ |
---|---|
65cm | 33~37cm |
70cm | 38~42cm |
75cm | 43~47cm |
80cm | 48~52cm |
85cm | 53~57cm |
90cm | 58~62cm |
天板と座面の差=差尺(さじゃく)
テーブルの天板と椅子の座る面の高さの差を「差尺(さじゃく)」と言います。
平均身長なら
に合わせておけば、大きな問題にはなりません。
もっとざっくり言うと
でも必要十分です。
テーブルの天板の高さ72cm ⇒ 椅子の座る面の高さ42cm
椅子の座る面の高さ39cm ⇒ テーブルの天板の高さ69cm
ただ、使う人の身長はバラバラですし、食事用なのかパソコン作業にも使うのかなど、目的によっても最適なバランスは微妙に変わります。
理想の差尺は簡単に計算できる
身長に0.55をかけると「平均的な座高」を割り出せます。
その数字を3で割ればOKです。
(170×0.55)÷3=約31cm
テーブルと椅子の高さの差は31cmが理想
テーブルの高さを基準にする場合
⇒ テーブルの高さからこの数字を引いたのが、最適なチェアの座面の高さ
チェアの高さを基準にする場合
⇒ チェアの座面の高さにこの数字を足したのが、最適なテーブルの天板の高さ
パソコン作業もするなら「マイナス2~3cm」
以前は算出した数字から2~3cm引いた数字が最適な差尺と紹介していましたが、現在では「食事においては」その必要はないと考えます。
和食は茶碗をもって食べる料理が割と多いものですが、近年では欧米食が多くなり、低いと食べにくくなる場面も多くなっているからです。
また、インテリアコーディネーター試験においても、上で紹介した計算方法で算出すると学んでいます。
ただ、テーブルでノートパソコンを使う人はけっこう多いはず。
食事とパソコン作業では最適な高さは違います。
パソコン作業では、食事よりも天板が低いほうがタイピングがしやすくなるため、はじき出された数字から2~3cmを引いた差尺がおすすめ。
タイピングは、上の画像のように腕が床と水平になると負担が減るので、ダイニングテーブルだと少し高めになります。
少しの時間ならほとんど影響はないので、気にする必要はありません。
毎日2~3時間テーブルにノートパソコンを広げて仕事をするといった場合は、少し低めの天板(もしくは少し高めの椅子)にするのがおすすめです。
テーブルの高さを基準にする場合
⇒ テーブルの高さからこの数字を引いたのが、最適なチェアの座面の高さ
チェアの高さを基準にする場合
⇒ チェアの座面の高さにこの数字を足したのが、最適なテーブルの天板の高さ
椅子の高さを基準にするのが基本
椅子の高さにテーブルを合わせる
どちらがいいのか迷うこともあると思います。
基本は
です。
高さ調整のしやすさを考慮しよう
テーブルにしても椅子にしても、高くするのはしやすいものの、低くするには「切る」など大掛かりなことをしなければいけません。
そして切ってしまうと、簡単に元に戻せなくなってしまいます。
- 家族によって身長が大きく違う
- 食事もするしパソコン作業もする
といった理由で、高さや差尺などを迷った際は、ほんの少し低めにするのがポイント。
例えば、椅子に座布団やクッションを敷くだけで、簡単に5cmや10cmは高くできますよね。(テーブルにひざがぶつかる可能性はとりあえず置いといて…)
家具の脚を長くすることができる商品も、100均やアマゾンなどで実際に売られています。
↓ このようなものです。
ところが低くするのは、なかなか容易にはできません。
なるべく
もう少し高ければ使いやすいかも
という方向で高さを考え
もう少し低かったら…
と、ならないようにするのが失敗しないポイントです。
座りやすい椅子の高さは「かかとが付く高さ」
座った時に、かかとが床に付く高さにすると、体の負担が減ります。
概ね40cm前後になるはずですが、身長によって当然ピッタリな高さは変わりますよね。
ただ、商品は平均に合わせて作るのが一般的なので、なかなか見つけるのが難しいもの。
またクッションの種類によっても数センチは簡単に変わってしまうので、こだわりすぎても決めることができなくなります。
この数字と椅子の座面の高さを合わせるのを基準にするのがおすすめです。
子供がいる家庭の合わせ方
細かい部分はさておき、一番困るのが身長に大きな開きのある家族ではないでしょうか。
小さな子供や高齢者のいる家庭では、いったい誰に合わせればいいのか分からなくなりますよね。
- 大きな人に合わせると、小さい人はテーブルが高くなりがち
- 小さい人に合わせると、大きな人はテーブルが低くなりがち
すでに書いた通り、低くするのは難しいので、基本は大きい人に合わせるようにします。
高さを調整する方法は、次の4つあたりが手軽でおすすめです。
- 座布団を敷く
- 円座クッションを置く
- 椅子の脚を商品で高くする
- 椅子をそれぞれ用意する
1.座布団を敷く
あまり厚みがあると座りにくいので、薄めの座布団が向いています。
座面と同じくらいのサイズだとずり落ちにくくておすすめです。
2.円座クッションを置く
中央が盛り上がったクッションだと座りにくいので、円座クッション辺りがピッタリ。
安定感もあります。
3.椅子の脚を商品で高くする
先に紹介した、脚を高くする商品などで簡単に脚を長くすることができます。
座り心地も変わらずに高くできるため、とても手軽ですよ。
4.椅子をそれぞれ用意する
↓ 椅子を家族それぞれで用意するのも一つの方法。
↓ テーブルに直接取り付けるタイプもあります。
テーブルは一つなので、椅子をそれぞれで変えることで柔軟に対応できますね。
海外メーカーには要注意
オシャレさに惹かれて海外ブランドのテーブルを買うと、思いがけず「高さのあるテーブル」の場合があるので要注意です。
靴を履いたまま使う前提で設計されている
靴を履いたまま家に入る習慣のある地域では、当然それに合わせてテーブルと椅子の関係を設計しますよね。
靴を脱いで上がる習慣のある日本人にとっては、少し高くて使いにくい可能性もあります。
オシャレなカフェ風カウンターにするなど、あえて高くするのは全く問題ありませんが、素敵なデザインだけで選ぶのは失敗の元です。
- テーブルの高さは75cm未満
- 椅子の高さは50cm未満
これを超えるようだと、しっかり考えて選択しないと使いにくくなってしまいます。
まとめ
- テーブルと椅子のバランスは、30cm差が使いやすい
- 身長差の大きな家族は、大きい人に合わせる
- 高さを高くするのは簡単だが、低くするのは容易じゃない
- パソコン作業が多い人は、少し低めがおすすめ
- (身長(cm)×0.55)÷3 = 食事での最適な差尺
- ((身長(cm)×0.55)÷3)- 2~3(cm) = パソコン作業での最適な差尺
- 身長×0.25 = ひざ下の平均的な高さ ≒ 座面高の基準
家にある椅子とテーブル&座布団を使い、実際に試してみるのが一番です。
ファミレスなどでチェックするのもおすすめですが、家では靴を履かない点に気を付けよう。
こちらも合わせて参考にしてください。