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大人でも使える!?「夫婦で二段ベッド」を使う秘訣

【夫婦で二段ベッド】大人が使うときの3つの要注意ポイント
広島 知範
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーター兼YouTuber兼照明コンサルタントです!→和紙ランプブランド「月灯り」
お部屋が狭いから、二段ベッドを大人用として夫婦で使いたい…

と考えてはいないでしょうか。

実際、10年前より日本の住宅は、確実に狭くなっているというデータがあります。
参考:日本の家はだんだん小さくなっている!?/All About

結論:大人用に使っても大丈夫

ただ、選ぶ際は注意点もあります。
前半は上手な選び方を、後半は大人用に使いやすい二段ベッドを5つ紹介します。

目次

夫婦で二段ベッドを使用するメリット・デメリット

メリットはただ一つ、「省スペースに夫婦二人分のベッドを置ける」という点につきます。
これ以外ではないと思います。
なので夫婦の寝室が狭いなと感じた場合に、検討するのがおすすめです。

ではデメリットは何かというと、やはり広さになります。
寸法上ではシングルベッドと同じくらいになりますけど、サイドフレームがあったり、下段は上段が、上段は天井が気になりますよね。
横になるだけなら問題なくても、やはり寝にくさは出てしまうのではないでしょうか。
とは言え寝やすい・寝にくいは個人差なので、お店に行って実際に横になってみるのがいいですね。

1日だけ、寝てみた

我が家には子供用の二段ベッドがあるので、試しにぼく寝てみました。
サイズはシングル幅で、長さも一般的な寸法である200cmくらいです。
身長170cm、体重70kg、小太り(^^;)、というぼくですが、普通に横になれます。

ただ寝返りだけが気になりました。
寝返りするとサイドフレームにぶつかるんじゃないか、という思いになって眠りは浅かったです。
上の圧迫感はそんなに感じなかったですね。
初めから狭いとわかっていたからかなと思います。

当然ですけど、普通のベッドの方がゆっくり寝られます。
慣れで解決できるかどうかは少し長い期間寝てみないと分からないですけど、上下の圧迫感よりも横方向が気になったなというのが率直な感想です。

大人用に使うときの4つの注意点・選び方

二段ベッドを大人が使う時は、次の点に注意が必要です。

  1. 丈夫な二段ベッドか
  2. 分割できる設計か
  3. ロータイプか
  4. デザイン面

1.丈夫さの目安は耐荷重

一番重要なポイントが、耐荷重。
大人が寝ても底が抜けない頑丈さが必要ですよね。

大人が使うなら、一般的な耐荷重100kg前後では、やや心もとないです。
120kg~150kgくらいの重さに耐えられる設計じゃないと、寝返り時や起き上がるときなどに不安。

単純に重さに耐えられるだけではなく、安心して全体重を預けて寝ることができるという視点で考えることが重要です。

2.上下を分割できると長く使える

二段ベッドは

寝る部屋が狭いから何とか広くしたい

という場合の「最後の手段」ですよね。
もし今後、広い寝室になったとき、上下が分割できるとそのまま使うことができます

分割タイプの二段ベッドに付いては、別記事に詳しく書いてありますので参考にしてください。

3.ロータイプのほうが安心安全

二段ベッドは、高さがあるほど揺れやすくなります。
そして体重の重い大人ほど、揺れやすくなります。

大人用として使うなら、できれば高さを抑えたロータイプにしたいところ

座高も大人のほうが圧倒的にあるため、天井の圧迫感ということを考えても、やっぱり低いに越したことはありません。

4.デザイン面

二段ベッドは子供用が基本なので、大人向けのデザインはあまりありません。
なので最低限「子供っぽくないもの」を選びましょう。

無難なのはホワイト系です。
インテリアにも合わせやすく、大人が使っても違和感がなく、そして寝室が広く感じます。

パステルカラーとかは子供っぽく見えるので、避けた方が無難ですね。

二段ベッドのサイズ感

大人が二段ベッドを使用するのは、多くの場合、お部屋のスペースが狭いからだと思います。
いろいろな状況はあれど「ベッド一台分のスペースに二人寝ることができる」のが最大のメリットですよね。
では実際に、二段ベッドにすることでどの程度お部屋を広く使えるのでしょうか。

夫婦で使うシーンと合わせて「大人が使う」という意味で「シングルマザーと子供」という場面を考えてみようと思います。

  1. 主寝室が狭いから夫婦で二段ベッドで寝る
  2. アパート暮らしのシングルマザーが子供と使う

1.6畳に夫婦が寝る場合

まずは、6畳の主寝室に夫婦で寝るシーンです。
6畳なら別に狭い寝室ではありませんが、他にどのような家具を置きたいのかがポイントですよね。

特に大き目のワードローブを置いたり、ドレッサーなどを置きたい場合は、やや手狭になります。

6畳にシングルを二台
↑ 6畳にシングルを二台(右:シングルベッド2台、左:ワードローブ)

6畳あればシングルベッド二台を十分置くスペースはあります。
が、大き目のワードローブを置く位置に困りそうです。

寝室の家具で一番大事なことは、万が一の地震によって高さのある家具がベッドのほうに倒れてこないレイアウトです。
そういう意味では問題ないのですが、もう一つ気になる点が、大きな地震によってワードローブがもし倒れた場合、ドアをふさいでしまうという点。

上の画像はベッド足元の家具がワードローブなのですが、もし地震で倒れると急いで避難したいのにドアを塞いでしまってできないという可能性があるため、寝室の配置としては改善の余地があります。

6畳にダブルベッド
↑ 6畳にダブルベッド(右上:ダブルベッド、左:ワードローブ、下:ドレッサー)

ダブルベッドだと、シングル二台より幅が60cmくらい狭くなります。
寝やすさは好みではありますが、スペースが広くなったため、ドレッサーを置いても十分スペースが余りますね。

が、ワードローブの位置はそのままなので、地震にも備えた良い配置とは言えません。

6畳に二段ベッド
↑ 6畳に二段ベッド(右上:二段ベッド、左:ドレッサー、下:ワードローブ)

二段ベッドはシングル一台分なので、ワードローブをベッドの横に置くことができました。
深夜の地震で万が一倒れても、人に当たることもなく、出入り口をふさぐこともありません。

ドレッサーも問題なく置くことができ、動線を考えても、とても使いやすい寝室になっていますね。

2.4畳半に大人と子供で寝る場合

アパートの4畳半のお部屋に、親子で寝るシチュエーションを想定してみました。

4畳半にシングルを二台
↑ 4畳半にシングルを二台

シングルベッドを並べると、他の家具はまるで置けませんね。
寝ることに関しては、広くて寝やすいですが、完全に「寝るだけの部屋」になりそうです。

4畳半にダブルベッド
↑ 4畳半にダブルベッド

ダブルベッドで子供といっしょに寝る場合はどうでしょうか。
スペースはけっこう広がりますが、今度はゆったり寝られるかが微妙になります。
他に家具を置くスペースはできますが、やや中途半端なスペースになるかもしれません。

4畳半に二段ベッド
↑ 4畳半に二段ベッド

二段ベッドなら、シングル一台分のサイズなので、お部屋がグッと広くなります。
子供の学習机と収納ボックスを置いても、まだスペースがありますね。

大人用に使いやすいおすすめ二段ベッド

↑ 大人が使いやすそうな二段ベッドとして、ニトリの二段ベッドを紹介します。
こちらまず耐荷重が450kgとかなり高いので、その分だけ丈夫と言えますよね。

そしてホワイトが選べるので、デザイン面も問題ありません。
サイズもシングルサイズの通常丈。

基本的には子供向けなので「最適」とまでは言えませんが、大人が使っても全然大丈夫な二段ベッドじゃないでしょうか。

二段ベッドに合う薄型マットレス

↑ 二段ベッドでもポケットコイルマットレスを使いたいなら、薄型にする必要があります。
理由は寝返りでサイドフレームを乗り越えないようにするためです。

その場合10cm程度の厚さに抑える必要があり、まさにこのマットレスが10cmの厚さになっているんですね。
ウレタンマットレスは硬くて苦手…という人も使いやすいと思いますよ。

まとめ

二段ベッドは子供向けというのが、一般的かもしれません。
昇降の手間や、お部屋の圧迫感などの問題もありますよね。

でも高さを活かすことでスペースに余裕ができ

  • 置きたい家具が置ける
  • くつろげるスペースができる

などのメリットがあるなら、大人用・夫婦用として使うのはむしろ賢い選択と言えます。

自分たちが納得できる理想のスタイルを、固定観念というレンズを外して考えてみる。
そんなことも、豊かな生活を送る大事なポイントなのかもしれませんね。

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