という疑問はないでしょうか。
赤ちゃんのベッドで一番怖いのは、やっぱり転落ですよね。
特に初産で初めての子供の場合、赤ちゃんがどのような動きをするのか分からないので、はじめから低いタイプにしたほうが安心感がまるで違います。
ここでは、赤ちゃんの転落防止のためのローベッドについて、メリット・デメリットを比較。
最後に、赤ちゃんと家族みんなが安全に快適に眠れるおすすめのベッドを紹介します。
ローベッドは3種類ある
ローベッドには、低い順に
- フロアベッド
- フロアタイプのローベッド
- 脚付きローベッド
の3種類があります。
それぞれの違いや詳細は別記事に書いてありますので、そちらを参考にしてください。
赤ちゃんの転落防止に使うなら、一番低いフロアベッドにするのがいいのですが、個人的には
- フロアベッド
- フロアタイプのローベッド
が一長一短で、どちらにするか熟考すべきだと思います。
↑フロアベッド
↑フロアタイプのローベッド
床板面の形状が違います。
【赤ちゃんに使う時の比較】
フロアベッド | フロアタイプのローベッド | |
転落時の安全性 | ○ | △ |
通気性の良さ | × | △ |
転落以外の安全性 | △ | ○ |
シーツ交換のしやすさ | × | ○ |
価格の安さ | ○ | △ |
転落に関しての安全性は、低いほど有利なのでフロアベッドが勝ります。
が、見ていただくと分かる通り、意外とデメリットも多いんですよね。
少し高さが出てしまいますが、フロアタイプのローベッドも選択肢に入りそうな気がしないでしょうか。
転落時の安全性
床板面の高さは、最低でも5~6cmくらい差が出ます。
少しでも低いほうがいいなら、フロアベッド一択です。
通気性の良さ
フロアベッドは通気性が悪いのが弱点。
赤ちゃんはとても汗をかくので、通気性が悪いデメリットがより強調されてしまいます。
とは言え、フロアタイプのローベッドもそこまで通気性がいいタイプではありません。
住まいや地域が湿気がちかそうでもないかなど、外部の要因で決めるのがいいかもしれません。
転落以外の安全性
フロアベッドは、フレームの角が出ているのでぶつけやすい形状。
ぶつけても安心なクッション材などを貼るのが必須です。
また、マットレスをはめ込んで使うため、マットレスとフレームの間に隙間ができやすい点もデメリット。
赤ちゃんの手や足だと挟まってしまう可能性もあるため、好ましい形状とは言えません。
フロアタイプのローベッドはマットレスを乗せるタイプなので、手足が挟まることはありません。
フレームの角は「マットレスがずれない限り出ない」ものの、念のため貼っておくのが安心です。
シーツ交換のしやすさ
赤ちゃん、とりわけ初めての子供なら、必要以上に清潔にしてあげたくなるのが親心ですよね。
シーツや敷きパッドなど、寝具のメンテナンスの機会も多くなると思います。
マットレスがはまっている形状だと、ボックスシーツの交換がしにくいデメリットがあります。
新生児の場合は、ベビー布団を使ったり大きめのタオルを敷いてあげたりといったことも多いので、そこまでデメリットにはならないかもしれません。
でも寝返りができるようになると、想像以上にあちこち転がって寝るので、やっぱりボックスシーツも頻繁に交換したくなってくると思います。
価格の安さ
価格はフロアベッドのほうが全体的には安い傾向があります。
もちろん商品によりけり。
子供が大きくなって自分の部屋で寝るようになったら、高さのあるベッドで寝たいという夫婦も多いと思います。
「繋ぎ」の役目なので、やっぱり安めのほうが人気もあります。
ローベッド以外の方法は…?
転落を避けるなら、床に布団を敷いて寝ることも検討したと思います。
また、高さのあるベッドで「落ちない工夫」をするのはどうか…ということも検討したはず。
今度は
- ローベッド(フロアベッド・フロアタイプのローベッド)
- 床に布団寝(ウレタンマットレス+敷布団)
- 工夫で対応(高さのあるベッド)
で、比較表を作ってみました。
ローベッド | 床に布団寝 | 工夫で対応 | |
転落時の安全性 | △ | ○ | × |
メンテナンスの手間 | △ | × | × |
寝心地 | ○ | × | ○ |
安心感 | △ | ○ | × |
価格の安さ | × | △ | ○ |
一番の難点 | 最も費用がかかる | 布団の上げ下げと寝心地 | メンテナンスしにくく安心感がない |
転落時の安全性
安全面に関しては、布団寝が最も安全。
硬いフレームがなく、高さも一番低いですよね。
メンテナンスの手間
布団自体はメンテナンスしやすいものの、「毎日上げ下げしなければいけない」という非常に大きな弱点があります。
ホコリも多くなるので、掃除などの手間も増えてしまいます。
工夫で対処している場合も、ベッドガードを付けていたり、床にクッションや使っていない布団を置いたりしているので、メンテナンスがしにくい状況が多くなります。
寝心地
床に布団寝は、ベッドに慣れた大人にとっては硬すぎます。
短い期間なら我慢できるものの、数年という長い目で考えるとなかなかキツイですよね。
できればベッド用のマットレスを使いたいところです。
安心感
低いと物理的に落ちても大丈夫なので、心のゆとりがまるで違います。
もちろん結果的に転落がなければいいのかもしれませんが、結果が同じでも過程に大きく差があり、ヒヤヒヤした毎日はとても疲れます。
心にゆとりがあると、育児にもゆとりが生まれ良い影響があると思いますよ。
価格の安さ
ベッドはそのままで、工夫して対応するのが一番お金がかからない方法。
床に布団寝の場合は、敷布団とウレタンマットレスを用意する費用がかかります。
ローベッドの場合は、今までのマットレスがあればフレームだけの費用がかかります。
なければマットレスの費用も掛かってしまいますね。
赤ちゃんに使いやすいおすすめ最強コンビ
寝床の高さや通気性・メンテナンス性・寝心地…など、いろんなことを考えると頭がゴチャゴチャになってきますよね。
そこで、赤ちゃんに使いやすいフレームとマットレスを紹介します。
コスパのいい連結ファミリーベッド
床板面の高さが12cmの、フロアタイプのローベッド。
二台のベッドをつなげて使うことができ、もちろん分割して使うことも可能です。
フロアベッドより若干高さがありますが、すのこ床板で通気性を確保。
マットレスのメンテナンス性も良く、フレームとマットレスに赤ちゃんの手足が挟まれることもありません。
価格も魅力的で、例えば「シングル×2」を連結するならフレームのみ4万円くらい。
2台分なので、一台当たり約2万円ほどという安さです。
そこそこの通気性・メンテナンス性の良さ・価格面という3つの大きなメリットがあり、問題は少しだけ床板面が高いところ。
赤ちゃんのベッドにおいてはとても重要な部分ですが、次で紹介するマットレスを合わせることで解消できます。
厚さわずか7cmのポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスながら、厚みはたったの7cm。
先に紹介した連結ベッドと合わせると、高さは19cmしかありませんよね。
これなら「厚み19cmのマットレス+フロアベッド」と変わらず、それでいて通気性の良さやメンテナンス性の良さがあります。
サイズ展開が豊富なので連結ベッドに合わせやすく、マットレス同士をつなげる「連結テープ」も付属しているため、隙間ができてしまうこともありません。
価格も、シングルで1万円台半ばくらいと、非常にお買い得。
連結ベッドと合わせると
で、フレーム・マットレスが揃うことになり、このコンビにすることで高さも価格もメリットが大きくなります。
子供向けにやや硬めのマットレスではありますが、床に敷き布団よりははるかにクッション性があり、肩こりや腰痛にもなりにくいと思いますよ。
まとめ
3~4歳になると転落の心配もかなり減ってきますが、特に乳児のころはやっぱり低いベッドが理想的。
落ちたら泣くとは思いますが、大きなケガにはなりません。
床に布団寝だと、毎日の上げ下げやホコリの多さ・硬い寝心地などデメリットも多くなってしまうので、総合的にはローベッドにするのがおすすめです。
さらに、壁付けで配置したりジョイントマットを周囲に敷き詰めることで、赤ちゃんには安全な、親には安心な「家族の寝室」になるのではないでしょうか。