ローベッドは開放的でオシャレで、しかも割安。
でも
と考えている人も少なくないはず。
そこで、5種類のローベッドを「通気性」という部分に焦点を当てて比較してみようと思います。
【ローベッド5タイプの「カビ耐性」比較表】
カビの危険度 | 非常に高い | 高い | 高い | やや高い | 低い |
通気性 | ×× | × | △ | ○ | ○○ |
掃除のしやすさ | ○ | ○ | △ | △ | × |
メンテナンス性 | △ | △ | ○ | ○ | ○ |
開放感 | ○ | ○ | △ | △ | △ |
価格の安さ | ○ | ○ | △ | △ | × |
ローベッド5タイプでの比較です。
本文で5つの種類と特徴を紹介していますので、どうぞ。
ローベッドには5つのタイプがある
低さ、開放感…などがメリットのローベッドですが、実は大きく分けて5種類くらいあります。
カビやすさという観点で大きく異なっているため、5つのタイプ別に紹介します。
- フロアタイプ2種類
- フロアタイプのローベッド2種類
- 脚付き
計5種類
【フロアタイプ2種類】
ローベッドの中でも、最も寝る面が低いタイプ。
開放感では一番ですが、カビやすさも実は一番。
理由は
- マットレスが囲まれている
- 下に空間がない
という2点です。
1.マットレスが囲まれている
マットレスが囲まれていると、マットレス内部の湿気の逃げ道がありませんよね。
湿気がこもりやすく、カビの大きな原因になってしまいます。
2.下に空間がない
フロアタイプは、マットレスの下にも空間がほとんどありません。
空気の流れなど全くなく、ジメジメと湿った空気が停滞することになります。
すのこになることで、わずかですが空気の層ができて改善します。
【フロアタイプのローベッド2種類】
フロアタイプと似ていますが、大きな違いはマットレスを「はめ込む」ではなく「乗せる」ような形状になっている点。
こちらのほうが通気性がよく、比較すればカビにも強い形状と言えます。
が、根本的にはカビに強いベッドとは言えません。
ポイントは次の2点です。
- ベッド下の通気性が悪い
- マットレスの前後左右は通気性がいい
1.ベッド下の通気性が悪い
若干なりとも高さが出ることにより、すのこ仕様の場合は通気性が改善されます。
すのこじゃない床板の場合は、下の通気性はほぼ変わりません。
すのこだとしても、すのこの下は四方が囲まれているため、空気が流れることはありません。
2.マットレスの前後左右は通気性がいい
ベッド下は囲まれていても、マットレス自体は囲まれていません。
これはカビに対しては大きなアドバンテージになります。
湿気が逃げることができ、乾いた空気が入る余地が大きいですよね。
寝るときのスプリングの上下が「ポンプ」の役割を果たし、マットレス内部の湿気を効率よく逃がすことが可能です。
【脚付きローベッド】
寝る面の高さは似ていても、「脚付き」というのが一番の違い。
このようなローベッドは、逆に湿気に強いと言えます。
- 空気の流れがある
- マットレスが囲まれていない
1.空気の流れがある
脚付きの最大の特徴が、ベッド下に空間ができるという点。
しかもフレームで囲まれていないため、空気の流れもできますよね。
マットレスの湿気が逃げる空間があり、さらに湿った空気が分散される空気の流れもあります。
床板の隙間が広いほど、湿気に強くカビにくいローベッドと言えます。
上の画像で言えば、4本の隙間が6本とかになると、より通気性がよいフレームになりますね。
2.マットレスが囲まれていない
マットレスの側面も、しっかり開放されています。
湿気の逃げ道と乾いた空気の入り口の両方が機能するので、とてもカビにくい構造です。
前後はマットレスが落ちないようになっていますが、大きな影響を与えるほどではないですね。
ローベッドでカビを増やさない3つのポイント
カビは
- 乾燥させる
- 温度を下げる、もしくは上げる
- 養分を減らす
- 酸素をなくす(不可能)
- 成長する時間を与えない
という状況にすることで減らすことができます。
そのうち「2.温度」は人間と似た温度を好むこと、「4.酸素」はそもそも不可能なので、これらで対策をするのは無理。
つまり他の3つを合わせて対策することで、カビを効率よく退治できるというわけですね。
- 湿度を低くする
- ホコリをためない
- 日頃からメンテナンスをする
1.湿度を低くする
通気性のいいタイプにすることで、湿度の上昇を防ぐことができます。
ただし「上昇を防ぐこと」はできても「乾燥させること」はベッド自体ではできません。
あくまでも「カビが好む湿度になりにくくする」というだけですね。
2.ホコリをためない
ホコリが多いと、カビにたくさん栄養を与えているようなもの。
ベッド下や周囲の掃除をまめにすることが、カビ予防に大きく役立ってくれます。
3.日頃からメンテナンスをする
マットレスや寝具をこまめに乾燥させ、カビが成長する時間を与えないのも賢い方法。
面倒でも、定期的に風を通すなどのメンテナンスをおすすめします。
ローベッドよりもカビやすい「フロアベッド」の対策も、合わせて参考にしてください。
まとめ
ローベッドがカビやすいのではなくカビやすいローベッドもあるというのが、実は正解。
ただ湿気の多い少ないは、住まいによっても地域によっても、様々な条件で大きく異なります。
カビへの影響は
という感じになるので「湿気に強いベッドなら大丈夫」という発想は危険。
日当たりが悪い・湿気がこもりがち・風通しが悪い…といったお部屋の場合は、構造的にカビに強いベッドにしつつ、メンテナンスの強化も合わせて行いたいところですね。