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濃い床色のお部屋を明るく!モノトーンインテリアで暗い印象を改善する4つのポイント

広島 知範
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーター兼YouTuber兼照明コンサルタントです!→和紙ランプブランド「月灯り」

こんにちは、インテリアコーディネーター広島です。
今回はモノトーンインテリアについて。

濃い床色のお部屋はシックで洗練された雰囲気を演出しますが、全体が暗く重い印象になりがちですよね。
特に大きな家具の買い替えが難しい場合、どうやって明るく居心地の良い空間に変えるか悩む方も多いと思います。

この記事ではニックネーム「杏仁豆腐」さんのお部屋を例に、モノトーンインテリアを活かしつつ暗い印象を改善する4つのポイントを紹介します。
実例をもとに、具体的なアイデアとコツを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

↓ 360度動かしてみてください^^

目次

杏仁豆腐さんのお部屋:現状をチェック

杏仁豆腐さんのリビングダイニングは、17畳程度の縦長のLDK。濃い色のフローリングと黒のアクセントクロスが特徴で、モノトーンを基調としたスタイリッシュな空間です。以下のような要素が印象的です。

  • 濃い床色と黒のアクセントクロス:お部屋の重厚感を強調
  • 置き型照明:複数の灯りが温かみのある雰囲気を演出
  • 植物や壁の装飾:モンステラやアートフレームがデザイン性バッチリ
  • 家具:黒い食器棚、一枚板のダイニングテーブル、和ダンス、仏壇など、存在感のあるアイテムが多い

全体的に洗練された雰囲気ですが、杏仁豆腐さんは「どこか今ひとつ」と感じているようです。そこで、以下の4つのポイントを改善し、黒を活かした明るいモノトーンインテリアを目指します。

改善の4つのポイント

暗い印象を解消しつつ、モノトーンインテリアの魅力を引き出すために、以下の4つのポイントに注目しました。これらは大きな家具の買い替えを最小限に抑えつつ、少しでも予算を抑えてできる点を重視しています。

各ポイントの具体的な改善方法を見ていきましょう。

1. お部屋の重心を下げる

お部屋全体の重心が高めだと、視線が上に集まり、落ち着かない印象を与えます。杏仁豆腐さんのお部屋では、以下の要素が重心を高くしていました。

  • 壁のアートや時計が天井近くに配置
  • 高窓に置かれた植物

改善方法

  • 壁のアートを調整:上下2枚のアートを1枚に減らし、天井から約40cm下に配置。スポットライトもアートに合わせて調整し、視線を下げる
  • 時計の位置を下げる:アートの上端に揃えて配置し、統一感を出す
  • 高窓の鉢を変更:次の植え替え時に白い鉢に変更し、軽やかな印象に
  • ソファ背面の写真:もう少し下に配置し直し、バランスを整える
アートと時計を下げ、鉢をホワイトに

コツ:重心を下げることで、空間に安定感が生まれ、居心地が良くなります。視線が自然に下に集まるよう、飾りの配置を見直してみましょう。

2. 重厚な色合いを軽やかに調整

濃い床色や黒い家具が多いと、重々しい印象になりがちです。特に黒のアクセントクロスは天井まで広がり、存在感が強いですよね。

改善方法

  • ソファカバーを活用:グレー系のソファカバーを使用し、モノトーンの中間色を加える。白黒だけでなくグレーを取り入れることで、明るさとバランスが向上。
  • ダイニングラグを導入:アイボリーや薄いグレーのラグを敷く。濃い床色をカバーし、視線を下に誘導。掃除の手間は増えますが、見た目の変化は大きいです。
ソファカバーとダイニングラグを取り入れる

コツ:ラグは色だけでなく素材感も重要。温かみが加わりモノトーンインテリアが柔らかくなります。

3. 木の色のバラつきを整える

家具やスツールの木の色がバラバラだと、統一感が損なわれます。特に以下のアイテムが気になりました。

  • イスの脚の明るい木色
  • 植物を置くスツールの色

改善方法

  • スツールを撤去:植物を置くスツールを外し、木の色を減らす。植物は目線の高さに配置すると見栄えが良いですが、今回は上部の植物とバランスを取るため控えめに下げるのもアリかなと思います。
  • イスの脚をカバー:ラグを敷くことで、イスの脚の色が目立たなくなります。ラグが木の色の違いを自然にカバーしてくれますよ。
明るいナチュラルが床と接触しないようにする

コツ:細かい色の違いは、全体の統一感を損ねる原因。大きな変更が難しい場合は、ラグやカバーで色を調和させましょう。

4. ウッド感を抑えてバランスを取る

和ダンス、仏壇、ダイニングテーブル、食器棚など、木目が強い家具が多いため、ウッド感が強調されすぎています。これらは買い替えが難しいため、視覚的な工夫でバランスを整えましょう。

改善方法

  • 食器棚の買い替えを検討:黒い側面と木目が重厚な食器棚を、白とガラス扉の軽やかなデザインに変更。ガラス素材はリビングドアやペンダントライトとも調和し、杏仁豆腐さんの好みに合う可能性が高いかなと思いました。
  • ファブリックで視線を誘導:アイボリー地でグリーンとグレーが入っているラグや、クッション(ブラウンとグリーン)を追加。ファブリックが視覚的なポイントとなり、木目が目立ちにくくなる。
ファブリックに視線を誘導しウッド感を緩和

コツ:木目家具を減らすのが難しい場合、ファブリックや装飾で視線をずらすと効果的。グリーンやグレーをアクセントに使うと、空間に軽やかさが加わります。

ビフォーアフター:改善後の変化

ビフォー
アフター

以下は、改善前と改善後の比較表です。

スクロールできます
改善前改善後
重心壁のアートや時計が高く落ち着かない装飾を下げ安定感のある空間に
色合い黒と濃い茶色が多く重厚な印象グレーやアイボリーを加え軽やかに
木の色のバラつきイスの脚やスツールが目立つラグやスツール撤去で統一感を向上
ウッド感木目家具の存在感が非常にあるファブリックで視線を分散しバランス改善

改善後は黒のアクセントクロスが「効いた」空間になり、明るく居心地の良いモノトーンインテリアが実現しました。特に食器棚の買い替えは大きな変化をもたらしますが、予算や状況に応じてラグやカバーから始めるのがおすすめです。

まとめ

杏仁豆腐さんのお部屋は、元々雰囲気のある素敵な空間でしたが、4つのポイントを改善することで、より居心地の良い空間に生まれ変わりました。

実践する際のポイント

  • 小さな変更から始める:アートや時計の位置調整、ラグの追加など、予算内でできる工夫を試してみましょう。
  • グレーやファブリックを活用:モノトーンインテリアでは、グレーがバランスを整える鍵。シャギーラグやクッションで柔らかさをプラス。
  • 個性を大切に:和ダンスや仏壇など歴史ある家具は無理に隠さず、個性として活かす視点も大切です。

画像だけでは分かりにくいところもあったはずなので、ぜひ動画の方もご視聴ください😊

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