と考えてはいないでしょうか。
どれだけ狭い部屋でも、どうにかして「寝る」ことができるようにしなければいけませんよね。
ただ、狭い部屋でベッド選びを誤ってしまうと、生活しにくさが倍増してしまいます。
そこでここでは、狭い部屋に上手にベッドを置くためのポイントを紹介しようと思います。
- あなたの部屋に合うベッドの種類
- 配置するときのポイント
狭い部屋にベッドを置く2つの大事なポイント

ベッドのような大きな家具を狭い部屋に置くわけなので、上手くレイアウトしていきたいところ。
どうすれば少しでも広く使えるか、広く見えるか、動線を確保するにはどう配置すればいいのか…。
いろんなことを想像することが大事です。
- 種類を考える
- レイアウトを考える
1.種類を考える
狭い部屋には、それ相応のベッドが求められますよね。
単に小さいものを…という選び方だと寝にくいだけなので、寝やすさを確保しつつ、コンパクトなタイプ・省スペースなタイプを置きたいですね。
次のようなベッドが考えられます。
- ロフトベッド
- ソファベッド
- 収納付き
- フロアタイプ
- 折りたたみベッド
- すのこ×敷布団
ニトリのベッドを例に解説していきます。
ロフトベッドで居住スペースを増やす
狭い部屋に大きなロフトベッドを置くことに対し少し躊躇してしまうかもしれません。
でもよく考えれば、狭い部屋にこそのロフトベッドです。
お部屋の中に「2階部分」を作るようなイメージなので、物理的に居住スペースが増えますよね。
もちろん圧迫感はありますが、その分スペースも広がります。
狭い部屋には悪くない選択ですよ。
ソファも置きたいならソファベッド
狭い部屋にソファも置きたいなら、ソファベッドを検討しよう。
寝心地・座り心地どちらも中途半端な感は否めませんが、省スペースさを考えるなら向いています。
ただし布団を収納するスペースが必要になるので、その点は要注意です。
物が捨てられない性格なら収納付きに
狭い部屋に物が溢れているなら、まずはそれらをどうするか考えるのが先ですよね。
収納付きにすることで、寝るスペースと収納スペースを一気に作ることができます。
収納家具を増やす必要がなくなるため、ベッド自体は大きくても、案外スペースは広くなりますよ。
フロアタイプで開放感を重視
狭くて圧迫感のある感じがイヤなら、床にベッタリ置くフロアタイプがピッタリ。
ベッドは大きいはずなのに全く圧迫感がなく、むしろ開放的で広々した雰囲気になります。
フロアタイプは寝る専用のスペースになってしまうため、収納などが問題ない人に向いています。
お部屋を広く使いたいなら折りたたみベッド
お部屋で軽い運動をしたり、よく友達が来て女子会をするなど、お部屋を広く使いたいときがあるなら折りたたみベッドが最適。
寝心地があまり良くない点がデメリットですが、何といっても「折りたたんで収納できる」というメリットが大きいです。
普段は据え置きにして、広げたいときは簡単にスペースを広げることができます。
すのこ×敷布団で安く用意する
手間などが問題なければ、床に布団を敷いて寝るのがお部屋を広く使うことになります。
最低限すのこくらいは敷きたいところですが、それでもベッドを買うよりかなり安上がり。
毎日の上げ下げや、ホコリ・硬さなどが問題ないかを熟考する必要がありそうですね。
2.レイアウトを考える
狭い部屋に置くベッドの種類に目星を付けたら、今度は配置を考えていきます。
配置の方法は各部屋によってそれぞれなので、一概にこうすべきということは言うことができません。
ただ、セオリーとしては次の3つを気を付けるようにします。
- 最低限の動線は確保する
- 細長い部屋は上手く「仕切る」
- 一番大切なことを犠牲にしない
一つずつ考えていきます。
最低限の動線は確保する

ベッドは大きい家具なので、人が通れる動線をしっかりとれるか確認することが大事。
例えば、せっかくいいデザインなのに「置いたらドアが開かない…」なんてことになったら最悪ですよね。
また、狭い部屋で起こりがちなのが「ベランダへの動線」。
窓際に設置したはいいけど、その窓からベランダに行けるようになっていれば、寝床を横切ることになってしまいます。
フロアタイプは低いので、まだ我慢できるかもしれません。
でもそこに高さのあるベッドを置いてしまうと、動線は非常に悪いですよね。
洗濯ものを干すときなどに出番が増えると思うので、とにかく行ければいいと考えるのか、それともあくまで行きやすくないとイヤだと考えるのか、はたまたオシャレさも妥協したくないのか、判断が分かれそうです。
狭い部屋では「すべてを理想的にする」ことは難しく、必ずどこかを妥協しなければいけないはず。
その妥協点をしっかり探すことが重要になりそうですね。
クローゼットのドアに注意
出入口のドアは気を付けやすいですが、意外と見落としがちなのがクローゼットの扉。
サイズ的には置けても、ドアが開かなくなってしまえばさすがに置けないです。
どうしても難しい場合は、裏技としてクローゼットの扉を外してしまうという荒業も。
賃貸ではしっかり元に戻せるよう、部品の保管や、取り外し状況の動画をとっておくなどの対応が必要です。
サイズを小さくすることも視野に入れる
狭い部屋の場合は、やっぱり家具はコンパクトなタイプが有利。
何も考えず単に小さくすればいいというわけではないものの、小さいほうが配置しやすいですよね。
縦=ベッドの長さ
なにも気にしないと、マットレスの長さは195cmになります。
基本サイズという感じですね。
それをフレームに乗せるわけなので、200cmを切れば相当短いタイプと言えそうです。
ヘッドのないタイプや脚付きマットレスなどは、そのくらいの長さになるはず。
長さは身長に依存するので、あなたの身長が165cm未満くらいなら、一般的なマットレスよりも15cm短いショート丈にするのも一つの手。

身長が問題なければ必要十分な長さなので、お部屋を広く使えるメリットの方が大きくなるのでおすすめですよ。
横=ベッドの幅
幅は、シングルとかセミダブルとか呼ばれるアレですね。
一人用の基本はシングルサイズで、幅90~100cmくらいです。
広いほうが寝やすいと感じる人は、本来セミダブル(幅120cm)くらいで寝たいと考えているかもしれません。
でも狭い部屋の場合は、シングルで我慢するのが無難。
長さ200cmくらいにわたっての「20cmの差」はけっこう大きいです。
逆に、細身な女性はシングルよりもさらに幅のないセミシングルという選択肢もあります。
寸法で言うと80~90cmです。
幅は寝返りに関係するので、あまり寝にくいと感じるならシングルのほうがいいかもしれません。
また、細身でも男性はおすすめしません。
男性は体が細くても案外「肩幅」があるもので、寝返りで回転したときの距離は女性よりも長くなるので、セミシングルだと寝にくくなる可能性が高いです。

細長い部屋は上手く「仕切る」
狭い部屋と言っても、細長い長方形だとなかなか悩んでしまいますよね。
動線を確保しつつ短辺方向に置けるかが一番のポイント。置けるならそのほうが使いやすそうです。
もちろんそれぞれの部屋によって変わるのは言うまでもありません。
長辺方向にしか置けない場合は、ヘッドボードを仕切り代わりにするのも一つのアイデアです。
寝るスペースと他のスペースを区切ることができれば、狭くてもスッキリした空間になりますよね。
どちらにせよ、細長い部屋の場合は大きな家具であるベッドを基準にするのが良さそうです。
一番大切なことを犠牲にしない
最後は、少し抽象的な部分。
狭い部屋に大きな家具を置くためにいろいろ考えるのは、けっこう骨の折れる作業ですよね。
でも個人的には「お部屋のためのベッド」ではなく「あなたのためのベッド」であってほしいと感じます。
お部屋に置けないのはもちろん論外ではありますし、確実に何かを我慢し、妥協する必要もあるはず。
でも、その狭い部屋であなたが暮らすために、一番大切にしていることはなるべく犠牲にしてほしくはないと思います。
- テレビを見るのが好きなら、テレビが見にくくなりそうなベッドは避ける
- 寝ることが大切と考えるなら、サイズを小さくしすぎない
他の家具との兼ね合いも含めてですが、あなたが一番大切にしたいことは何かを考え、それを優先させる選び方・レイアウトを考えることも、とても重要なポイントだと思います。
むしろそれを基準にして、全ての家具を考えていくという発想でもいいかもしれませんね。
まとめ
狭い部屋に最も大きな家具であるベッドを置くのは、考えるだけでイヤになるかもしれません。
でも様々なことを想定し、あなたが一番やりたいことを優先し、ピタッとはまったベッド選びができた時には本当に嬉しい気分になるはず。
狭い部屋だからこそ、アイデアを振り絞って考える必要がありますよね。
逆にそれも狭い部屋で快適に暮らす「楽しみの一つ」ではないでしょうか。