ソファに潜むダニに悩んではいないでしょうか。
- 蚊に刺されたわけでもないのに皮膚が赤くはれ上がってる
- ダニの多い布団の対策は万全なのにかゆみが出る
- 太ももの裏がかゆい
このような場合、もしかしたらソファにダニが多く発生している可能性があります。
アレルギーがあるならすぐに反応するでしょうし、アレルギーがなくても刺されれば皮膚が赤く腫れるのですぐに気付くはず。
そのままにしておけば増える一方で、体への害はエスカレートしてしまいます。
そこでここでは、自分でできるダニ対策の方法を紹介します。
※ダニの気持ち悪い画像はないので、ご安心を。
まずはダニ退治・駆除から
差し当たってダニによる害があるなら、まずはそのダニをどうにかしなければいけません。
ダニ取り商品を使うのが、最も手っ取り早い方法です。
合わせて自分でできる対策もやっておきましょう。
ポイントは次の2点です。
- ダニのエサを減らす
- ダニが棲みにくくする
1.ダニのエサを減らす
ダニが増える大きな原因は、エサが豊富なことです。
エサのないところではダニは増えず、寄り付きませんよね。
ダニのエサは
- ほこり
- 髪の毛
- フケ
- 食べカス
などなど。
なのでまずはダニのエサを徹底的に除去することを考えます。
入念に掃除機をかける
ダニにも種類がありますが、アレルギーを引き起こすダニの場合、エサはホコリやフケ・髪の毛などです。
ソファにダニが多いのはこのようなエサがたまりやすい場所だからなんですね。
そこで効果的なのは、やっぱり掃除機です。
吸引力の高い掃除機で入念にホコリや髪の毛を吸い込み、ダニのエサを可能な限り減らすことが大事。
隙間もノズルを変えてしっかり吸い、表面は布団用のノズルがあればベスト。
とにかくあらゆる場所をキレイにします。
出来ればソファの底も掃除機をかけたいところ。
ダニは座面とか裏とか底とか関係なく潜んでるので、掃除機をかけれる場所すべてを掃除します。
あまり期待はできませんが、ダニ自体を吸い込むこともできるかもしれません。
可能なら洗濯する
ファブリック素材の場合、カバーリング仕様ならカバーを外して洗濯できるはずです。
内部の掃除もしやすくなるので、外せるならすべて外して洗濯します。
洗い終わったカバーはしっかり100%乾いてから付けることが大事。
後述しますが、ダニの数は湿度によっても大きく左右します。
2.ダニが棲みにくくする
ダニが多く潜む場所とそうでもない場所がありますよね。
ソファはもちろん、布団やぬいぐるみなどはダニが多い場所。
その理由を考えるとダニ退治の可能性が少し見えてきます。
湿度を下げるとダニは棲みにくくなる
ダニは多湿な環境を好みます。
およそ60%以上の湿度は要注意で、湿度が高くなりやすいソファや布団・ぬいぐるみなどに多く潜んでいるということになります。
逆に考えると湿度を減らせばダニは減っていくことになります。
ただしダニを「0」にすることは不可能と考えるのが妥当。
ダニの好む環境と人間の好む環境が似ているからです。
また、ダニのエサを100%無くすことなどできるはずもなく、その数をいかに減らすかが最も大事です。
ダニは高温多湿が好き
最もダニが繁殖するのは、温度が20~25度、湿度が60%以上。
温度に関しては、人間とほぼ同じ温度を好みます。
なので低温にすることでダニ退治することは現実味がありません。
そこでポイントになるのが湿度です。
湿度を50%以下に保つことで、ダニが棲みついていけない環境を維持することができます。
ソファは人の温もりで湿気がたまりやすいので、徹底的に乾燥させてやります。
お部屋の湿度があまりにも低いと生活に支障が出ることもありますが、ソファだけでいいのでしっかり乾燥させてやりましょう。
布団乾燥機やドライヤー
ソファを乾燥させるなら布団乾燥機がおすすめ。
布団と違い全体的に厚みがあるので完璧ではありませんが、そもそも乾燥させることを目的とした商品。
手軽さや使い勝手を考えれば最も賢い方法と言えます。
ただある程度広い面にしか乾燥機を使うことができないので、細かい部分にはドライヤーを使います。
温風でソファをパサパサに乾燥させてやりましょう。
うまく内部に温風を送れそうなら、重点的に狙い撃ちします(火災には要注意)。
ダニは表面はもちろん内部にも多く潜んでいます。
ダニの予防を考える
ダニのエサを極限まで減らし、しっかり乾燥させることでかなり減らせるはず。
さらにダニ取りでその数をグッと減らすことができれば、ひとまず落ち着きますよね。
でも、今は減ってもすぐにまたその数を増やしてしまいます。
そこでダニによる害を減らすために、予防策を考えましょう。
やることは変わらない
と言っても、やるべきことは同じです。
言うのは簡単ですが、日々の積み重ねがとても大事ですね。
- 掃除機がけの時にソファもしっかりかけるようにしよう
- 通気性を良くして湿気がこもらないようにしよう
模様替えで日の当たる場所にソファを置くのも、ちょっと裏技っぽいけどありです。
紫外線によってソファが傷みやすくなるデメリットはあるものの、ダニだらけになってしまうのも、ある意味「痛み」ですよね。
窓の向きが悪いと日も入りませんが、もし南や西向きの窓があるなら、模様替えによってダニを追い出すという方法もありますよ。
ダニがつかないソファってある…?
つかないソファはありませんが「ダニがつきにくいソファ」はあります。
理想は「ソファがない」こと。
でも、ソファを置かないにしても座椅子やビーズクッションを置いてしまえば、状況はそんなに変わりませんよね。
それならダニが生息しにくいタイプにするのがおすすめです。
各家庭で湿気の度合いや風通しの良さなど条件は様々。
ダニが大量に増えてしまった場合、あなたの住む環境は「ダニがつきやすい」可能性が高いと言えます。
そういう場合は、ソファ自体を変えるのが最も手っ取り早いです。
- 素材を合皮や本革にする
- カバーリング仕様のソファにする
- 風通しのいい脚付きソファにする
- 10万のソファを10年使うのではなく、5万のソファを5年で替える
このようなソファにすることで、ダニによる被害を抑えることができます。
レザー素材はファブリックほど隙間がないので、ダニが通りにくくなり、内部に侵入される確率を減らしてくれます。
また、水拭きも可能で、ホコリの掃除もしやすいですよね。
ファブリックにする場合は、カバーリング仕様にして洗濯できるタイプを選ぼう。
脚付きで座面が浮いてる形状だと通気性が良くなり、湿気も上がりにくくなります。
長いスパン使うとダニが増える確率も上がるので、安めのタイプを短いスパンで使っていくのがダニ対策になります。
ダニがつきにくい合皮ソファ
このソファは3人掛けカウチで、合皮&脚付き。
ダニをブロックしやすいソファと言えます。
難点は価格が6万円くらいと、決して安価なソファとは言えない点です。
脚付きなので通気性がよく、湿気が逃げやすいデザイン。
小さな子供の場合は、座る面の高さも気になると思いますが、このソファは脚を外して低い状態で使うことも可能です。
- 子供が小さいうちは低くし、少し大きくなったら脚を付ける
- 湿気の多い夏場は脚を付けて通気性を重視し、冬はコタツに合わせて低くする
脚を外すとダニには弱くなってしまいますが、このような柔軟な対応ができる点も魅力ですよ。
合皮ソファにする場合は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
ソファのダニに悩まされているなら、まずはエサを減らし、乾燥させてその数を減らすこと。
- 掃除機を徹底的にかける(可能なら洗濯も)
- 布団乾燥機&ドライヤーで乾燥させる
まずは実害をなくすことが先決です。
予防としては「エサを増やさないこと」「湿度を上げないこと」が大事で、一気に行うのではなく日々の積み重ねがとても重要になります。
徹底的にやっても改善されない場合は、ダニが増えやすい条件が揃っている可能性も。
ソファを新しいものにしたり、日当たりのいい部屋に引っ越すなどの根本的な対策も必要になるかもしれません。