という悩みはないでしょうか。
ベッドの周囲は湿度が高くなりやすく、お部屋・住まいの環境によってはカビが心配になってきますよね。
そこで、、、
- ベッド周りの除湿
- カビに強いベッド
について紹介しようと思います。
ベッド周りで気を付けるべき3つのスペース
ベッド周りの湿気で気を付けるべきポイントは、次の3つです。
- ベッド(床板)の下の空間
- マットレスの裏
- 収納スペース
【ベッド(床板)の下の空間】

ベッドの下はマットレスからの湿気がこもりやすい空間。すのこベッドだとして、湿気が逃げやすいというだけであって、逃げてきた湿気はここにたまりますよね。
ベッド下の除湿には次の方法がおすすめです。
- サーキュレーターで風を送る
- こまめに換気する
- 小型除湿機を置く
- 除湿剤を置く
サーキュレーターで風を送る
ベッド下に空気の流れを強制的に作る方法です。
湿気が分散されれば、蒸発を促すことができますよね。
コップに入った水も、ばらまけば蒸発が早いのと同じです。
扇風機よりもサーキュレーターのほうが「風の直進性が高い」ので、ベッドのような長さのある空間には向いています。
ただ、扇風機でも効果はけっこうあり、やらないよりはかなりマシです。
こまめに換気する
季節や天候を考え、換気したほうが湿度が下がりそうな日は積極的に窓を開けよう。
乾いた空気が入り込めば、それだけで湿度はグッと下がります。
換気でポイントになるのが「太陽光」と「冷たい空気」の2つ。
春~夏にかけては、天気のいい日にしっかり換気をしておくのがポイント。
太陽光が湿度を下げてくれます。
秋~冬にかけては冷たくて乾燥した空気になるので、窓を開けるだけで乾燥します。
きっと学生時代に「飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)」なんていうことを習ったはず。
空気は温度が下がると、含むことができる水分の量も減っていくので、冷たい空気は寒くてイヤなものですが、湿気対策には最適と言えます。
特に冬に加湿器を使う場合、非常にカビが生えやすい環境になります。
寒いので換気をせず、ひたすら機械が湿気を出すので、通気性の良くないベッド周りではカビの可能性が高まるので要注意ですよ。
小型除湿機を置く
ベッド下専用のように使える小型除湿機を置くのもいい方法ですね。
除湿できる範囲はとても狭いですが、ベッド下はそもそも狭い空間なので、悪い方法ではありません。
エアコンなどの空調はお部屋全体の除湿に役立ちますが、電気代が高くなってしまいますよね。
小型の除湿機なら電気代も安く、効果的にピンポイントで除湿することができます。
除湿剤を置く
ベッドの下に除湿剤を置くという方法です。が、よくある普通の除湿剤は効果があまり期待できません。理由は空間が密閉されていないからですね。
そんな中で評判が比較的いいのがコレ。
この12Lという大容量タイプは非常に大きくて効果が期待でき、説明のところにも「ベッド下」と記載されています。除湿というよりは調湿という作用のようですが、過剰な湿気を吸い取ることには変わりありません。
半永久的に効果が続くようですし、そもそも置くだけなので湿気に困っている人はぜひトライしてみてください。
【マットレスの裏】

マットレスの裏側は、最も注意すべき部分。
次の方法が効果的です。
- 除湿シートを敷く
- 換気して通気性を良くする
- 清潔な敷パッドを敷く
除湿シートを敷く
湿気を吸い取ってくれる「除湿シート」というものがあり、とても効果的。
どうしても空気の流れがない場所なので、湿気は分散させるよりも吸い取るほうが効率的というわけです。
↑ こんなやつですね。
マットレスの裏側に敷いたり、寝汗による湿気を防ぐならマットレスの上に敷くのもいい方法。
市販の除湿シートをマットレスの上に敷き、水分をよく吸収してくれる新聞紙をマットレスの下に敷くと、ダブルの効果でオススメです。
換気して通気性を良くする
マットレスの裏は、何もメンテナンスしなければ空気の流れはほとんどありません。
せっかく窓を開けて換気するなら、マットレスの裏側もしっかり乾燥できるようひと工夫欲しいところ。
一番いいのは、マットレスを壁に立てかける方法。
もちろんマットレスの裏側が壁じゃないほうになるようにです。
ただマットレスはかなり重いので、女性や高齢者ではかなり大変な作業になってしまいます。
そこで、マットレスの下に何か置いて空間を作ったり、ヘッドボードが丈夫なタイプならヘッドボードに斜めに立てかけるのもいい方法です。
日によって物を置く場所を、、、
と順番にすれば効率もいいですね。
風が通るのでしっかり乾燥させることができ、効果的に除湿できます。
清潔な敷パッドを敷く
マットレスの裏側は寝汗による湿気が多いので、敷パッドをこまめに洗濯して取り換えよう。敷きパッドとはシーツの上(直に肌に触れるところ)に敷いて使うものですね。
清潔でしっかり乾燥した敷パッドは、それだけ多くの寝汗を吸収できます。
さらさらで肌触りの涼しいものなら寝汗の量自体を減らせる効果もあり、間接的にも除湿に繋がりますよ。
【収納スペース】

収納付きの場合は、収納スペースの除湿も非常に大事。
湿気が逃げにくいので、入り込むとメンテナンスをしなければ収納物にカビが生えてきます。
収納スペースにおすすめの方法は次の2点です。
- 除湿剤や調湿剤を入れる
- 不在時は空けておく
除湿剤や調湿剤を入れる
湿気を吸収する除湿剤や調湿剤は、収納スペースのような狭くて密封された空間でこそ本領発揮。
引き出し一つ一つに入れておくのがおすすめです。
湿気を吸収しやすい布製品・紙製品などを収納している場合は、特に気をつけよう。
不在時は空けておく
景観の良し悪しはさておき、不在時には収納スペースを全て開けておくのもいい方法です。
湿気が蒸発しやすくなり、収納物のカビを防いでくれます。
何となく泥棒にでも入られたようになるので、事情の知らない家族が見たらビックリするかも。
空き巣と間違って警察に連絡されたら大事になるので、コミュニケーションはしっかりとりましょう。
通気性が良く湿気に強いベッドの選び方

これまで紹介してきた対策は「処置」にすぎません。
根本を改善しなければ、いつまで経っても対策し続けなければいけませんよね。
住まいを変えるのは難しいので、ここでは「通気性のいいベッド」の選び方を紹介しようと思います。
カビにくいベッド 4つのポイント
すでにジメジメが気になっていたり、カビが生えてしまったという人は、ベッド自体が湿気に強いタイプかを見極めよう。
ポイントは次の4点。
- すのこ仕様のベッド
- パイプベッド
- 収納ベッドは避ける
- ローベッドは形状に注意
すのこ仕様のベッドは万能タイプ

一番おすすめなのが、シンプルに「すのこベッド」にすること。
木製のベッドでクセもなく、通気性に関してはとてもいい形状です。
種類が多くて選びやすいのもポイントですね。
素材は「桐」が理想。
桐は
- 湿度が高いときは吸湿
- 湿度が低いときは放湿
という調湿作用があるため、日本では古来より桐たんすなどに着物を収納してきました。
湿度の高いベッド周りでも理想的な素材と言えそうです。
パイプベッドは良い意味でスカスカ

パイプは丈夫な素材なので、いい意味でフレームがスカスカ。
湿気がこもりにくく、フレーム自体にカビが生えてくることもありません。
※すのこにはカビが生えてくるので要注意
床板はメッシュになっているものが多く、脚付きでベッド下に空間があれば非常に通気性のいいベッドと言えますよ。
収納ベッドは避けるほうが無難

収納ベッドは構造上、どうしても通気性が悪くなります。
もし現状で湿気に困っているという場合は、避けた方が賢明と言えそうですね。
ただ収納ベッドによってスペースがいい感じに使えているなら、その辺は総合的に考えないといけません。
少しでも通気性のいい収納ベッドを選び、しっかりメンテナンスをするというのも一つの選択肢になりそうです。
ローベッドは湿気に強いタイプと弱いタイプがある

- マットレスが囲まれている × ベッド下に空間がない
- マットレスは囲まれていない × ベッド下に空間がない
- マットレスは囲まれていない × ベッド下に空間がある
ローベッドの形状は、この3つに分けられます。
1が最も通気性が悪く、次いで2があまり良くありません。
3は逆に通気性がいいタイプが多く、前述したすのこベッドと変わらないほど。
この辺りは別記事にまとめてあるので、ローベッドが気になっている人はそちらを参考にしてください。

ローベッドも収納付きと同じく、それ自体に「開放的」という良い点があるので、通気性と合わせて総合的に決めるのがおすすめです。
湿度が50%を超えやすい部屋は要注意
カビにくいベッドに替えるかどうかは
を基準に考えると失敗が減ります。
カビは湿度が60%を超えるあたりから活発になるので、寝汗による湿度上昇を考え、50%を超えやすい場合はカビに強いベッドにするのがおすすめです。
鉄筋コンクリート造は湿気がこもりやすい
木造は湿気が逃げやすいものの、鉄筋コンクリート造は湿気がこもりがち。
一戸建ては多くが木製なので、わりと湿気には強いです。
低めのアパートも、多くは木造。
問題は5階を超えるマンションです。
高さがある場合は、ほとんどが鉄筋コンクリート造。
集合住宅なので、通気性よりも無駄なくスペースを利用する「施主目線」で間取りが決められ、特に新築マンションは湿気がこもるので気を付けよう。
窓の位置・お部屋の方角で湿度が大きく変わる
窓の位置がいいと、風が通りやすく湿度も下がりやすくなりますよね。
換気の時はできれば2枚以上の窓を開け、風が入るほうと出るほうを意識しよう。
また、お部屋が北側に位置する場合は、日当たりが悪いので湿度は高くなりがち。
室温が低いなら湿度も上がりにくいのですが、北側の部屋は寒くなりがちなので暖房も強めになる傾向があります。
日が当たらず室温が高ければ空気は湿気を帯びやすい状況になってしまい、合わせてベッド周りもカビに要注意という感じになりやすいので気をつけよう。
まとめ
ベッド周りの湿気は「マットレス裏・ベッド下・収納スペース」の3つを集中的に対策しよう。
そして、湿度が50%を超えやすいお部屋では、通気性のいいベッドに買い替えるとメンテナンスの手間を減らすことができます。
気持ちのいい睡眠は元気の源なので、湿気が気になる人はぜひ取り組んでみてください。