一人暮らしを始める初日からあってほしいのが「カーテン」ですよね。
昼間ならまだしも、カーテン無しの夜はほぼ丸見え状態。
引越しの日を考え段取りよくカーテンを用意しておきたいものです。
とは言え、一人暮らしの場合カーテンはどのような物がいいのか悩むものですよね。
カーテンは頻繁に買うものでもないので、どんな種類があってどんなメリット・デメリットがあるのか分かりにくいものです。
そこでここでは、一人暮らしのカーテン選びに焦点をあてて考えてみようと思います。
一人暮らしのカーテンに求められる機能性
そもそもカーテンはなぜするのでしょうか。
主な目的は「視界を遮る」ことと「室温の維持」にあります。
夜は照明を付ければお部屋の中が丸見えになるので、厚手のドレープカーテンを閉めて外から見えないようにします。
昼間でもプライバシーを守りたいものですが、ドレープカーテンを閉めると暗くなってしまうので、外からは見えにくく明りを取り入れることができるレースのカーテンを付けるのが一般的。
冬は外気温が低く窓から冷気が侵入しやすいので、カーテンをしてブロックします。
夏は紫外線のきつい日中カーテンを閉めておくことで、室温の上昇を防ぐことができます。
一人暮らしだからといって、カーテンをする目的が大きく変わるということはありません。
ただ、どのような機能性を重点的に考えるのかという点で変わってきます。
一人暮らしで重要視すべき機能とは
一人暮らしで最も重要視したい機能は「プライバシーを守る」機能、つまりミラーレースです。
外から室内が見えないレースカーテンで、特に1階や2階といった低い階に住んでいる人には必須と言えます。
ふつうのレースカーテンだと、中が簡単に見えてしまいます。↓
ミラーレースにすると、全然見えません。↓
ミラーレースが大事な理由
ではなぜミラーレースが重要なのかというと、一人暮らしの人は留守の時間が長い特徴があります。
人によっては、家には寝に帰ってくるだけという生活パターンの人もいると思います。
それだけ自由なのが一人暮らしですが、それゆえ空き巣や下着泥棒などに狙われやすいということでもあります。
と思った人もいるかもしれません。
でも犯罪を犯す人の心理を考えてください。
最もイヤなことは、空き巣で侵入したにも関わらず金目の物がないという状況ではなく、つかまってしまう事ですよね。
お金のありそうな家は防犯対策もしっかりしているかもしれません。
でも一人暮らしの場合、ほぼ防犯対策はされていません。
そこに2~3万円でもあればしめたものなのです。
なので、いかに犯罪者に狙われないようにと考えなければいけず、そのためにミラーレースが役に立つのです。
昼間いない人もミラーレースがおすすめ
昼間は学校や仕事で留守にしているという人なら、ミラーレースのプライバシー効果は必要ないように感じるかもしれません。
低層階に住んでいるなら、単純に歩行者の視界を妨げる効果がありますが、3階以上だとそれもほとんど気にする必要はないもの。
それにしても一人暮らしではミラーレースが向いています。
まず、いくら望遠鏡で覗いても室内の様子が分からないため、犯罪者にとっては狙いにくい部屋という思いが強まります。
また防犯を意識していることをアピールできるので、なおさら狙われにくくなります。
つまり防犯を意識するなら、侵入を許さない対策よりも
が大事なのです。
一人暮らしでは基本的に施錠しか対応できませんが、そもそも狙われなければ犯罪に巻き込まれることはないのです。
誰もいない部屋にミラーレースカーテンをするなんて意味がないと感じるかもしれません。
でも防犯という意外なところで役に立っているものなのです。
ミラーレースの弱点
そんな防犯に役立つミラーレースカーテンですが、もちろん弱点もあります。
それは
- 夜は効果がない
- 風が通りにくい
- 昼間でも室内が暗い
というもの。
ミラーレースはその構造上、夜になると全く効果がなくなります。
逆に室内の照明を付けると逆転現象が起きてしまい、室内が丸見えに。
なのでミラーレースカーテンだからと言って、夜もレースカーテンだけで過ごすということはできず、夜は必ずドレープカーテンを閉める必要があります。
風が通りにくいのもデメリットの一つ。
生地が厚手のものが多く、当然厚手のほうがミラー効果は高くなります。
夏場に窓を開けても風が入りにくく、カーテンが風で舞い上がってしまうこともあります。
また昼間でも光が入りにくく暗くなりがち。
厚手のものだと室内から外が見にくく、閉塞感や窮屈感を感じる人もいると思います。
ミラーレースの弱点を違う側面で考える
ところがこれらのデメリットは、昼間に留守なことが多い一人暮らしの場合、実は深刻な問題にはなりません。
夜は効果がないのは間違いありませんが、夜はそもそもドレープカーテンをするので特に気にする必要はありませんよね。
風通しが悪いと言っても、ドレープカーテンを閉めてる時点で風通しは悪くなり、特別ミラーレースカーテンが悪さをするわけではありません。
ドレープカーテンを閉めて少しでも風通しを良くしたいなら、逆にミラーレースカーテンを開けてしまえばいいのです。
光が入りにくくても昼間留守にしているなら気にする必要はありませんし、窮屈感があったとしても夜はドレープカーテンをするので全く気になりません。
つまりミラーレースの弱点は昼間にあり、夜はドレープカーテンが主役に変わるのです。
色や柄には要注意
防犯を考えた場合、カーテンによって内部の情報がばれるのを防がなければいけません。
カーテンを見ただけで男性の一人暮らしだと分かる人はいるでしょうか。
おそらくいないと思います。
でも女性の一人暮らしだというのは、特に犯罪者じゃなくても簡単に想像ができます。
ピンクのカーテンを付ける男性はほぼ皆無ですし、仮に男女で住んでいたとしてもピンクのカーテンは男性が嫌がるので付けている人は少ないはず。
つまりピンクのカーテンが付いてる時点で、十中八九女性の一人暮らしだろうと判断されてしまうのです。
これは本当に怖いことですよね。
下着泥棒やストーカーといった犯罪に繋がってしまいます。
じゃあ赤いカーテンならどうだとか、オレンジや黄色ならセーフかな…といった単純な発想はいけません。
色がどうだとかではなく、そのカーテンを付ける男性はいるだろうかという考え方が大事です。
ベージュのカーテンだとしても、真ん中に大きなハートのモチーフがあれば、おそらく男性はそのカーテンをあえて選択しないでしょう。
黒いカーテンでも赤いドット柄ならほぼ女子しか選択しません。
色や柄によって女性の一人暮らしがばれるようなカーテンは、インテリア的にはいいかもしれませんが、防犯の面ではあまりよくありません。
カーテンは面積が広くインテリアに大きく影響するので、総合的に考えてここは無難なデザインが賢い選択と言えるかもしれません。
別の部分でインテリアを楽しむようにするのも大事な考え方と言えます。
一人暮らしにおすすめのカーテン
一人暮らしでは、基本は防犯、次に機能性という考え方がポイント。
インテリアや好みを考慮しつつも、見ただけで住人が想像できるような色柄は避けよう。
また、サイズ感、特に丈をしっかり合わせることで冷暖房の効果が高まり、余計な光熱費を少しでも減らせます。
そこで
- シンプルな無地
- 好みの色を選びやすい
- 丈を合わせやすい
という特徴のあるドレープカーテン・レースカーテンを紹介します。
20色から選べるドレープカーテン
無地のシンプルなデザインながら、20色もの設定があるカーテン。
遮光や防炎・ウォッシャブルなどの機能があります。
既製品ながら丈を18種類から選べるので、オーダーカーテンよりグッと安くサイズ感を合わせることが可能です。
ただ、色選びには要注意。
防犯面を考えて色味を選ぼう。
アイボリー系
カーテンの定番であるアイボリーは、お部屋が明るくなり、色も合わせやすい万能タイプ。
圧迫感もなく、防犯面も問題なく、迷ったらこのようなタイプにするのがおすすめです。
ベージュ系
ベージュ系はカーテンでは非常に使いやすい色。
木の色味との相性もよく、いい意味で主張しないカーテンになりますよ。
グリーン系
明るめのグリーンも、カーテンには使いやすい色。
自然を連想させる色で、心が落ち着きますよね。
防犯面も問題ありませんね。
ブラウン系
落ち着いた雰囲気にしたいなら、ブラウン系。
周囲に馴染みやすく、ゆったりくつろげるお部屋になります。
家具はブラウン系が多いので「茶色い部屋」にならないよう気を付けよう。
グレー系
モダンな印象にしたいなら、グレー系もおすすめ。
無彩色なのでどんな色味とも合わせやすく、クールでかっこいい印象になりますよ。
サイズを合わせやすいミラーレースカーテン
上で紹介したドレープカーテンにサイズを合わせやすい、同じシリーズのレースカーテン。
ミラーレースなので防犯上もよく、ドレープカーテンより2cm短い丈が用意されているのでサイズ感を悩む必要もありません。
色が6色ありますが、ホワイトがおすすめ。
男性はあまり色付きのレースカーテンを好む傾向にはないので、防犯面を考え白をなるべく選ぼう。
白いミラーレースカーテン
ミラーレースなので、生地はやや厚め。
夜になって室内の照明を付けると今度は中が丸見えになってしまうので、夜はしっかりドレープカーテンを閉めよう。
まとめ
一人暮らしのカーテン選びでは、インテリアよりも防犯に意識を向けるほうがおすすめ。
お部屋の中が見えないミラーレースを選ぶことで、間接的に防犯に役に立ちます。
ドレープカーテンは、男性はデザインや機能性で選んでもいいのですが、女性は「いかにも」というデザインを避けるのが鉄則。
狙われないカーテンのデザインを意識し、そのうえで機能性やインテリア性を意識するのがいいように思います。
無地のカーテンはお部屋が広く感じられ、女性っぽさを消すことができるのでおすすめですよ。