と悩んではいませんか?
いろいろ種類があり、一つに絞るのはなかなか難しいものですよね。
ここでは、あなたに合うベッドフレームの選び方を紹介します。
ポイントは次の3つです。
- サイズ
- 形状
- 素材
1.最適なサイズを見つけよう
ベッドフレームでは、主に幅と長さが重要。
高さは次項の「形状」で大きく左右されるので、ここではとりあえず「縦×横」の2次元で考えよう。
サイズ感 | 狭い一人用 | 一人用の基準 | 広い一人用 | 二人用の基準 | 広い二人用 | 子供の添い寝も可能 |
合うタイプ | 子供や細身の女性 省スペースに置きたい人 | 一般体型の成人や子供 迷いたくない人 | 広く寝たい人 ガッチリ体型の人 | 一般体型の夫婦 添い寝の予定がない人 | 一般体型の夫婦 広く寝たい人 | ゆったり寝たい夫婦 添い寝の予定がある人 |
幅は主に6サイズ
フレームの幅は、小さい順に
- セミシングル(約80~90cm)
- シングル(約90~100cm)
- セミダブル(約120cm)
- ダブル(約140cm)
- クイーン(約160cm)
- キング(約180~200cm)
の6種類に分けられます。
上3つが一人用、下3つが二人用というのが基本ですが、規格で決まっているわけではないので、しっかり寸法を確認することが大事になります。
セミシングル(約80~90cm)
セミシングルは小さめの一人用というサイズ感。
お部屋のスペースに余裕がない場合や、小柄な女性・子供向けです。
寝返りがしにくくなる可能性があるので、いくら小柄でも成人男性には非推奨です。
シングル(約90~100cm)
一般的な一人用フレームがシングルです。
寝返りのしやすさや省スペース性などメリット・デメリットのバランスがよく、迷ったらシングルという考え方もOK。
種類が豊富で、好みのデザインを選びやすいというメリットもあります。
セミダブル(約120cm)
広めの一人用というサイズ感。
ゆったり寝られるので、広い寝床が好きな人や体格のいい男性などに向いています。
また、ベッドから落ちるのが怖いと感じている人も、セミダブルにすることで安心して寝ることができます。
ベッドフレームは「大は小を兼ねる」ということが多いので、スペースが問題ないならあえてセミダブルにするというのもアリだと思いますよ。
ダブル(約140cm)
二人用の基準サイズがダブルです。
夫婦やカップルで使うのが基本になりますが、決して広いベッドフレームとは言えません。
大人二人が寝られる最低限のサイズと考えた方がよく、神経質な人は寝にくくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
「夫婦=ダブルベッド」と考えている人も案外たくさんいると思いますが、シングルやセミシングルを二台並べるという選択肢も視野に入れておこう。
クイーン(約160cm)
セミシングルを二台並べたサイズ感が、クイーンです。
夫婦でゆったり寝られる広さがあり、マットレスや掛け布団を分けて使うことも可能になってきます。
子供の添い寝は、けっこうギリギリライン。
小さい子なら可能ですが、乳幼児くらいまでが限界と考えておこう。
キング(約180~200cm)
シングル2台分の広さがキングサイズ。
非常に大きなフレームで、子供の添い寝も十分可能です。
フレームは一台でも、マットレスや掛け布団は別々に使うほうが好みに合わせやすくておすすめ。
カバー類の洗濯が大変になるのが難点です。
より大きな連結サイズ
ファミリー向けの連結できるベッドでは、フレームを2台、もしくは3台つなげて幅広く使うことができます。
キング以上では
- 幅240cm
- 幅280cm
- 幅300cm
が人気です。
幅240cm
セミダブル2台を連結させると、幅が240cmになります。
家族4人で使うのにちょうどよく、狭すぎず場所を取りすぎないちょうどいい寸法。
子供が大きくなったら夫婦でそのまま悠々と使ったり、分割して子供部屋に置いたりできます。
幅280cm
ダブルサイズをつなげると、280cm幅に。
分割したときに使いにくい難点はあるものの、5人家族ではこのくらいのサイズがないと寝られません。
敷きパッドなどを利用し、真ん中で寝ても痛くないよう工夫しよう。
幅300cm
シングルフレームを3台つなげると、300cmになります。
3人家族に使いやすいサイズ感で、子供が自分の部屋で寝るようになったら、シンプルに分割すればいいですよね。
他には、子供3人で上の子がやや離れている家族にもおすすめ。
近い将来、上の子が一人部屋で寝るのが予想されるので、子供部屋に一台、4人で二台という感じに分けて使うことができます。
長さは3種類
- レギュラー丈
- ショート丈
- ロング丈
マットレスは長さ195cmのレギュラー丈が基準。
シーツや敷きパッドなどもそれに合わせていることが多いため、基本はレギュラー丈にしよう。
身長が高い人はロング丈、身長が165cm未満の人はショート丈を検討する価値があります。
レギュラー丈
長さ195cmのマットに合わせたフレームです。
ほとんどがこれに当たり、種類が豊富で選びやすい利点があります。
マットレスの種類も増えるので自分に合ったタイプを探しやすく、身長だけでむやみにショート丈やロング丈にしない方が無難です。
ショート丈
長さが180cmのマットに合わせたフレームです。
枕元と足元には多少ゆとりが欲しいので、インテリア王国ではおよそ身長165cm未満の人に推奨しています。
↑ 身長が低い人にとっては、足元に余裕があってもあまり意味がなく、むしろスペースを取ってしまうデメリットが目立ちます。
↑ ショート丈にすることで無駄にスペースを取ってしまうことがなく、寝心地もほとんど変わりません。
ただ、リネン類やマットレスの種類がグッと減るため、スペース的にどうしてもベッドをコンパクトにしたいという場合に限定しよう。
ロング丈
ロング丈も、ショート丈と考え方は全くいっしょです。
およそ身長180cm以上の人だとロング丈が活きてきますが、選択肢がショート丈以上に限られるデメリットがあります。
↑ これだと足が冷えやすく、頭もぶつけやすいですよね。
↑ 冷えやぶつかるのを無意識に回避しようと、寝ている時には「くの字」になってしまうことも。
↑ ロング丈だと余裕があるので、ゆったり寝ることができます。
ただ、種類があまりないのが現実。
若干の裏技もあるので、高身長の人はこちらも参考にしてください。
2.自分に合うフレームの「形状」を見つけよう
サイズ感がある程度イメージできたら、次は自分に合う形状・タイプを選びます。
ベッドフレームにはいろいろな形がありますが、ここでは13種類に分けて紹介します。
種類によっては選択できないサイズもあるため、先にイメージしたサイズ感と合わせて検討していこう。
- すのこベッド
- 引き出し収納ベッド
- チェストベッド
- 跳ね上げ収納ベッド
- フロアベッド
- ボードベッド
- 連結ベッド
- 脚付きマットレス
- 畳ベッド
- 折りたたみベッド
- ロフトベッド
- 二段ベッド
- パイプベッド
すのこベッド | 引き出し収納ベッド | チェストベッド | 跳ね上げ収納ベッド | フロアベッド | ボードベッド | 連結ベッド | 脚付きマットレス | 畳ベッド | 折りたたみベッド | ロフトベッド | 二段ベッド | パイプベッド | |
形状 | |||||||||||||
特徴 | 通気性が良い カビに強い | 価格抑えめ シンプルで使いやすい | 整理して収納できる 大容量収納 | 大きいものを収納可能 引き出すスペースが不要 | 開放的な雰囲気 価格抑えめ | 通気性が良い おしゃれ | 大きなフレームになる 分割もできる | シンプル 省スペース | 小上がりに使える 敷布団が使える | スペースを広げられる 搬入搬出がしやすい | お部屋を広く使える 通気性が良い | 子供部屋を広く使える 長く使える | 価格抑えめ 通気性が良い |
すのこベッド
マットを乗せる台の部分が、すのこになっているフレーム。
すのこで通気性を良くし、寝具類のカビを防ぐことができます。
ベッド下に空間があることで湿気が分散しやすくなるため、通気性を重視するうえでのすのこベッドは
と考えておこう。
ベッド下に空間がない場合は
という感じになり、通気性に関しては板状よりはいいと考えておけば問題ありません。
引き出し収納ベッド
ベッド下に引き出しが2~3杯付いているフレームです。
お部屋の大部分を占める家具のため、収納が付いているとスペースを有効に使えますよね。
価格により、収納量やほこりの入りにくさ・丈夫さなどに差があります。
引き出しを「引くスペース」がないと開けられないので、その点には要注意です。
チェストベッド
引き出しが上下二段になっているタイプ。
収納力が高く、小さめの物でも分けて整理しながら収納できる利点があります。
弱点は寝床の高さが出やすい点で、マットレスを薄型にするなどの対応によって解消可能。
分けやすいので普段よく使う物も収納しやすく、おすすめの形状です。
跳ね上げ収納ベッド
マットレスを乗せる床板ごとガバッと持ち上がるのが特徴で、広い間口と圧倒的な収納力を誇ります。
シンプルな「空間」なので、大きなものや形のいびつな物もドンドン収納できますよね。
細かい物の収納は苦手で、自分でケースなどに入れて分ける必要があります。
普段あまり使わない物の収納に長けていて、引き出すスペースも不要なので夫婦で並べても使うことも可能ですよ。
フロアベッド
床に布団を敷いて寝るような、開放感いっぱいの寝床を実現。
低いので視線を遮らず、お部屋が広々します。
通気性があまり良くない形状で、その点は対応が必要ですが、コストパフォーマンスが非常に良いというメリットも。
ベッドからの転落が怖いと感じる人や小さな子供には、とても安心感のある高さですね。
ボードベッド
すのこ状のボードに脚が付いた、低めのベッド。
スタイリッシュなデザイン性と通気性の良さが魅力です。
ヘッドの付いたタイプや、脚の長さを変えられるタイプも。
フレーム幅とマットレスの幅をあえて変え、画像のような使い方をするのもおしゃれですよ。
連結ベッド
フレーム同士を連結させて離れないようにできるタイプで、ファミリーや夫婦におすすめ。
すのこベッドや収納ベッドなど、いろんな形状に連結ベッドがあります。
敷きパッドやシーツを工夫することで、見た目も寝心地も「大きな一台のベッド」のようにすることができます。
分割して一台ずつ使うシーンも想定してサイズを選ぶのがポイントです。
脚付きマットレス
マットレスに直に脚が付いているタイプで、シンプル&省スペースさが最大の魅力です。
マットレスだけを交換しにくい難点はありますが、フレームがない分、価格も抑えめに。
二つに分割されているタイプだと搬入搬出がしやすく、引っ越しの際も余計な不安が一つ減ります。
ヘッドボードがないので、サイドテーブルを合わせると使いやすくなりますよ。
畳ベッド
ベッドながら、畳の上に布団を敷いて寝ることができます。
床に布団寝をするのと、ベッドの高さによる利点のいいとこ取りができ、洋室で敷布団を使いたい場合にもピッタリです。
布団を上げれば小上がりのように使うこともでき、い草畳はもちろん、和モダンな高機能畳を選ぶことも可能。
リビングの一角に収納付きの小上がりを作り、来客時には布団を敷いて寝ることもできるという「逆の発想」もおすすめですよ。
⇒畳ベッド
折りたたみベッド
折りたたんで隅に収納できるベッドで、臨機応変にお部屋を広く使える点が魅力です。
普段は据え置きとして使い、お部屋を広く使いたい時に折りたたむという使い方がおすすめ。
収納性に重点を置いているため、寝心地があまり良くないのが難点です。
- お部屋が狭いけどお友達を呼びたい
- ヨガや筋トレなどの運動をしたい
といった人に最適ですよ。
ロフトベッド
高さを出すことでスペースを確保できるのがロフトベッドです。
居住スペースや収納スペースに利用でき、6畳のお部屋でも正味「7.5畳」くらいのお部屋になります。
- 高い位置で寝る
- 圧迫感がある
- お部屋が暗くなりやすい
などのデメリットはありますが、物理的にスペースを空けることができるメリットは非常に大きいですよね。
とにかくお部屋を広く使いたいという人にはピッタリです。
二段ベッド
子供部屋のスペースをグッと節約できるのが二段ベッド。
また兄弟姉妹で同じ空間で寝られるので、小さな子供が怖がることも減り、自立心を育むことにも一役買っています。
上下を分けて使えるフレームも多く、
というのは昔の話で、今はとっても長く使えますよ。
パイプベッド
スチール製のベッドで、独特の質感と耐久性の良さ・通気性の良さなどが魅力です。
比較的お買い得なフレームが多いものの、パイプベッドだからといって
ということはありません。
素材的に「きしみやすい」という弱点があり、神経質な人には向いていないフレームです。
素材に関する詳細は次項で紹介します。
3.素材は「木製」か「スチール製」
ベッドフレームにおいては、基本は木製と考えておこう。
ロフトベッドやデザイン性を意識したパイプベッドもありますが、割合では圧倒的に木製がメインです。
木製のポイント
木製は種類が多く選びやすいメリットがあります。
木のやさしい雰囲気があり、他の木製家具との相性もバッチリですよね。
ファブリック素材やレザー素材を貼り付けたフレームもあり、色に関してもバリエーションはとっても豊富です。
スチール製のポイント
スチール製は、独特の素材感が魅力です。
コンクリートむき出しの壁や、ヴィンテージ風・レトロ風なインテリアにはスチール製のほうが合うことも珍しくありません。
通気性のいいフレームが多く、中が空洞の素材のため意外と軽量というメリットも。
スチールの場合は「あえて選ぶ」のは問題ありませんが、何となく安いから…という理由で選ぶと失敗しやすいので要注意です。
まとめ
フレームの選び方としては
- サイズ
- 形状
- 素材
の3つを考えていくことがポイント。
それぞれであなたの好みやお部屋に合うタイプを選ぶことで、選択肢をグッと絞り込むことができます。
形状とサイズが決まれば、あとは色やデザインで好みのタイプを選んでいこう。