一人暮らしで使う机・デスクの選び方に悩んではいないでしょうか。
スペース的にも予算的にも余裕の少ない一人暮らし。
せっかく買ったのに、使いにくいうえにお部屋のインテリアにフィットしない…となっては残念無念です。
デザイン的にも使い勝手も、できれば自分にピッタリの一台を選びたいものですよね。
そこでここでは、一人暮らしにピッタリ合う机・デスク選びに焦点を当ててみようと思います。
ただ一人暮らしと言っても、大学生になって新生活を始めるという人もいれば、単身赴任のお父さんという場合など、シチュエーションはいろいろ。
ワークを広げて勉強するための机なのか、それともパソコンを多用した仕事用デスクなのか…
ということで、前半では一人暮らしという環境での選ぶポイントを、後半ではそれぞれのシチュエーションやお部屋のテイストに合った机・デスクの紹介をしていこうと思います。
デスク専用なのか、テーブル兼用なのか
まずは前述の通り、あなたの使うシチュエーションをハッキリさせるのが大事になります。
仕事か勉強かは別として、
- デスクとしての専用家具なのか
- ダイニングを兼用するのか
を意識してみよう。
スペース・予算・習慣などとの兼ね合いになりそうです。
また人によっては、パソコン作業はチェアに座ってしたいけど、食事は床に座ってあぐらをかいて食べたいという場合もあるかもしれませんね。
オフィス・書斎のようなスタイル
デスクを専用の家具とするなら、作業が最もしやすい環境になるデスクが望ましいですね。
オフィスや書斎のデスクと似た感覚でしょうか。
作業に必要な書類・書籍、勉強に必要な参考書・筆記用具などを、近くに収納できるデスクが向いていそうです。
ただ一人暮らしだと、専用のコーナーを作るのはスペース的に制限がきつくなる可能性が高いかもしれません。
その作業をメインにするお部屋だといいかもしれませんが、そうじゃない場合は次に紹介する「兼用」という考え方のほうが一人暮らしには合っていそうですね。
ダイニングも兼ねる
チェアに座ってすることの代表が、食事。
お仕事・勉強・書き物などの作業に加え、ご飯を食べるテーブルとしてのデスクという考え方ですね。
デスクというより、逆にダイニングテーブルをデスク代わりにするという発想のほうがイメージしやすいかもしれません。
適切なサイズを考える
サイズ感は、一人暮らしでは非常に大事な要素。
使い勝手とスペースの両面から考える必要がありますね。
専用なのか兼用なのか、レイアウトできるか、動線は確保できそうか…などを考えるのがポイントですね。
忘れやすい点として、チェアの存在。
案外スペースをとり、しかも前後に動かすスペースも必要に。
収納したときに天板の下に入るのか、引いたときにローテーブルにぶつからないのか、などを確認しておくと失敗も減りそうです。
幅
幅は60cm~120cmあたりが一人暮らし向けでしょうか。
60cmでギリギリ、100cmでちょうどよく、120cmでゆったり、といったサイズ感です。
デュアルモニターで使うなら、幅100cmは欲しいところ。
また、参考書や書籍を開きながら書き物をする場合なども100cmくらいは必要。
120cmクラスのデスクの場合は、引き出しが付いてるなど収納スペースもいっしょにあるタイプだと、一人暮らしでは使いやすいと思いますよ。
奥行
デスクの奥行は、40cm~60cmくらいが妥当。
ノートパソコンの場合は40cmくらいで問題ありませんが、デスクトップだと60cmくらいないとモニターが近すぎて見にくいです。
デスクトップの場合のキーボードは、引き出し式の台に置くか、モニターの前に置くか、好みによって選ぶのがいいですね。
パソコンを使わない場合は、40~50cmのほうが使いやすいかも。
奥行きがあっても奥は手が届きにくいので使わない可能性が高く、スペースだけを無駄に使ってしまうことになります。
高さ
高さはほぼ2択です。
チェアに座って作業しやすい高さ70cm前後のデスクか、床に座って作業できる、俗にいう「文机(ふづくえ・ふみづくえ)」ですね。
当然チェアに座って使うタイプのほうが種類が圧倒的に多いので、好みのタイプを選びやすいメリットがあります。
文机は高さがなくチェアも不要なため、省スペースで圧迫感が少ないメリットが大きいでしょうか。
床に長時間座ってられる人じゃないと向いていないのは、言うまでもありませんね。
また、最近は立った状態でパソコン作業ができるデスクも。
長時間座った作業をするのは体に良くないというのが、今では常識になりつつあります。
【参考】
自宅でそこまで長時間作業することは少ないと思いますが、個人的には逆の発想が大事だと思います。
つまり、仕事中は座っていることが多いはずなので、自宅で何か作業をするときは、あえて立位姿勢で作業をすることで、少しでも「座りすぎ」を解消できるのではないでしょうか。
アンケートを参考にする
ここで一つ面白い情報を。
これは一人暮らしでパソコンデスクを使っている570人に、サイズに関するアンケートを取った結果です。
幅は70cm~120cmまでが全体の6割以上を占めていますね。
奥行きに関してはより顕著で、半数以上が60cm未満です。
とは言え個人的には、60cm~90cmの奥行のデスクを使っている人が4分の一以上いるのが驚き。
作業性のほかに食事などを兼ねている人が多いというのが反映されているのでしょうか。
ちなみに奥行80cmと言ったら、4人用のダイニングテーブルの奥行の標準サイズ。
けっこうなサイズ感です。
収納スペースや棚などが付いてて、天板ではなく全体の奥行きが60cmを超えるというパターンも多くありそうです。
ともあれ、なかなか面白いアンケート結果ですね。
おすすめのデスク12選
たかがデスク選び、されどデスク選び。
いろいろポイントを紹介しましたが、ここからは様々なシチュエーションでのおすすめのデスク・机を紹介しようと思います。
インテリア性を重視した選び方
まずはインテリア性を意識したセレクト。
今のテイストにデスクを合わせるも良し、デスクのテイストに周りを合わせるも良し、ですね。
ナチュラル風な白いシンプルデスク
ナチュラルなインテリアなら、明るいホワイト系がおすすめ。
主張しない色なので、ナチュラルと真逆の位置関係にある「デジタルグッズ」の感じを、多少なりとも緩和してくれますね。
このデスクは脚は白でも天板はナチュラルカラーなので、グリーンとの相性もバッチリ。
シンプルで飾らないデザインが、ナチュラルな雰囲気にピッタリです。
モダンテイストな黒いデスク
モダンな雰囲気によく似合うのは、やっぱりブラック。
大人っぽく、都会的な印象のデスクコーナーになりそうです。
スチールのフレームが、よりオシャレ感を演出。
コンパクトで一人暮らしにピッタリですよ。
レトロ・アンティーク風なアイアンデスク
レトロ感やアンティークな雰囲気を出すなら、アイアン家具がピッタリ。
このデスクは女子限定っぽいデザインですが、ブラックスチールと濃いめのブラウンがアンティーク感いっぱいの雰囲気を作り出していますよね。
また、合わせられたチェアが「レザー×スツール」なのも好印象。
これに「メッシュのチェア」が合わさっていたら、きっとアンティーク感もレトロ感も半減だったはずです。
スツールの「鋲(びょう)」も、さりげなくテイストを後押ししている名脇役ですね。
カフェスタイルのデスクセット
同じ「ブラックスチール×濃いブラウン」でも、曲線ではなく直線をメインにすると印象が大きく変わりますね。
カフェ風なデザインによく似合いそうです。
とは言え、個人的には「アンティークな雰囲気のカフェ」という印象で、上と同じくアンティークやレトロ風インテリアにもよく似合うと思います。
また、明るい色味のオークもあります。
引き出し収納もテイストを揃えられるので、手軽にカフェで仕事をするような雰囲気を作ることができますね。
男前インテリアに似合う濃いめブラウンのデスク
ウォルナットブラウン系の濃いめの色と、ブラックスチールが男前インテリアにピッタリ。
サイドの丸い穴(?)が意外とアクセントになってくれます。
白いスチール×ナチュラルカラーの設定もありますが、こちらは男前インテリアには合わないので注意が必要。
好きな人ならさすがにそのチョイスはないと思いますが、一応、念のために、ね。
ホワイトは前述したナチュラル系インテリアに合いそうですね。
スチール家具シリーズでインダストリアルに
インダストリアルなインテリアにするなら、こちらのモデルがおすすめ。
上で紹介したものと雰囲気は似ていますが、こちらはデスク周りを揃えられるシリーズ家具。
手軽にインダストリアルな雰囲気にコーディネートできますよ。
木の素材感を活かした落ち着いた雰囲気のデスク
落ち着いて作業するなら、デスク周りもしっとり落ち着いた雰囲気にしたいところですよね。
このデスクはやや濃いめの木目がとってもオシャレなタイプ。
収納もデスクと同シリーズになっているため、テイストを揃えやすいメリットがあります。
食事を兼ねるテーブルとしては使いにくいものの、パソコン作業がはかどりそうな、そんな落ち着きのあるデザインが魅力ですよ。
居住空間を賢く使うためのデスク選び
ここまでデザイン重視の7モデルを紹介しましたが、ここからは機能性重視の5モデルを紹介していこうと思います。
狭いお部屋を賢く有効に使うためには、単にデスクとして置くのではなく、なにか付加機能が欲しいところですね。
奥行おさえめ&収納豊富なデスク
奥行45cmは上のタイプと同じですが、引き出し付きなのが魅力。
さらにシリーズで収納ラック類もあります。
省スペースに置きつつ、物を整理することができますよ。
とにかく小さいデスク
幅75cm、奥行40cmの非常に小さなデスク。
とにかくコンパクトに置きたい人に向いています。
天板の高さが揃うサイドワゴンを合わせることもできます。
こんなに小さくても引き出し付きで、小物を入れておくこともできますよ。
ラック一体型の省スペースデスク
ラックが一体化したデスクなら、収納とデザイン性を手軽に両立できます。
オープンラックという強みを活かし、可愛いケースやボックスを置いて収納することで、おしゃれな雰囲気を作ることもできますね。
サイズは微妙ですがプリンターを置くことも可能。
最近のプリンターは小型化しているので、モデルによっては問題なく置けそうです。
オープンラックはほこりをかぶりやすいデメリットはありますが、空いているからこそ取りやすいメリットもありますよ。
高さを活かして圧倒的な収納スペースを作れるデスク
あえて幅も高さも使い、デスクといっしょに圧倒的な収納スペースも作れるタイプ。
他の本棚やプリンターを置いている台をよけ、収納もこれ一つにまとめることで、見た目もスペースもスッキリします。
デュアルモニターも楽に置ける広さがあり、ちょっとした書斎のようになりますよ。
高さ調整で立ったままパソコン作業ができるデスク
前述のとおり、座っての作業時間が長いと健康に悪影響を及ぼす可能性もあるようです。
そこで自宅ではあえて立った状態で作業するというのも、健康に暮らすという意味で大きなメリットになりますよね。
このモデルのように昇降式にすれば、立って作業することも座って作業することもでき、その時々に合わせることができます。
さすがにデスクトップパソコンは置けないので、こちらもノート・モバイルパソコン限定。
高さは無段階調整できるので、自分の身長にぴったり合わせることができます。
ヒザも腰も背中も肩も首も、立つことでとても気持ちよく作業できますよ。
まとめ
一人暮らしでは、サイズや予算をしっかり考えることはもちろん、デスクをどのように使うかを明確にしておくのがポイント。
場合によっては、デスクでパソコン作業も食事も勉強も、全てこなす必要がありますよね。
それならそれに合ったデスク選びが大事になります。
また、せっかくの一人暮らしなら、自分の趣味に走ってインテリアにこだわるのも一つの考え方。
自分好みのオシャレなお部屋は、機能性がイマイチでも満足度が高くなる可能性さえあります。
その辺りを総合的に考えて選ぶことで、失敗も減るのではないでしょうか。