マットレスやすのこベッドにカビが生えてしまい、どうしよう…と悩んではいないでしょうか。
そのまま使うのもイヤだし、かといって簡単に捨てるわけにもいきませんよね。
カビが生えてきたということは「カビが生えやすい状況」だったことを意味し、一度キレイにしても再び生えてくる可能性が高いと言えます。
そこでここでは、カビの簡単な取り方と、今後カビが生えないようにするポイントを紹介しようと思います。
まずはカビを除去しよう
もし既にカビが生えてしまっているなら、なにより先にそのカビを除去することが先決。
中性洗剤やエタノールなど、いろいろ自宅にあるもので落とす方法はありますが、個人的には「カビ落とし」を買ってさっさと解決してしまうのがおすすめです。
布にも木にも使えるカビ取り剤
マットレスの表面は布、すのこベッドは木と材質が違うので、「布製品」「木」のどちらにも対応しているカビ取りスプレーがおすすめです。
↑ これはぼく自身も家に常備してある、とっても使いやすいカビ取り剤。
木製家具や布製品用なので、ベッド周りにはピッタリです。
何より表面に「マットレス」と書いてあり、安心感バッチリですよね。
これ1本で両方対応できますよ。
このようなカビ取り剤などを使い、少しでも早くカビを取ってしまおう。
ニオイがあるので、通気性に気を付けて作業してくださいね。
すのこベッドにもカビは生える
すのこベッドにすればカビは生えないと考えている人もいると思います。
が、それは誤りで、すのこベッドでも条件が揃えばカビは簡単に生えてきます。
すのこベッドの通気性が高いのは間違いありませんが
という単純なものではないということですね。
すのこベッドだから油断してカビが…という人も多く、逆に、湿気に弱い収納ベッドなどは気にしてメンテナンスするから案外カビが少なかったりするものです。
ちなみに木にカビが生えると、殺菌はできても、黒いポツポツだけが残ってしまう可能性があります。
そういう時は、サンドペーパーなどでこすって落としてしまおう。
今後カビが生えないようにする5つのポイント
カビが生えてきたということは、あなたのお部屋のベッド周りはカビが生えやすい環境という可能性が高いです。
もちろんメンテナンスによって大きく左右されるものの、一度生えてきたということは、再び生えてくるかもしれないことを意味しているのです。
できればそんな負の連鎖を断ち切り、カビの生えにくいベッド周りにしたいところですよね。
そのためには次の5つに気を付けよう。
- お部屋の湿度に気を配る
- 寝具の温度差に注意
- 通気性のいいフレーム
- 通気性のいいマットレス
- 良くない使い方をしない
1.お部屋の湿度に気を配る
カビは60%の湿度を超えるあたりから活発になってきます。
寝具は湿度が上がりやすいので、お部屋自体の湿度が50%を超えてきたら要注意。
マットレスの裏側は湿度が60%を超えている可能性があります。
たまに窓を開けて空気の入れ替えをしよう。
湿度が上がりやすい寝室の場合は、お部屋の換気扇は常時あけておくのがおすすめ。
新築マンションなどで結露がひどい場合は、除湿器を使う方法が最も現実的で効果的です。
2.寝具の温度差に注意
寒いのが苦手な人は、電気毛布など強制的に温めてくれるものを使う人も多いはず。
ところがマットレスの表面とベッド下の温度差が大きいと、ちょうど中央にあたる「すのこ~マットレスの裏側」辺りに結露ができる可能性が高まります。
通気性の悪い部分に結露ができれば、カビにとっては非常に好条件。
メンテナンスしないとあっという間にカビが生えてしまいます。
寒くて寝られないのはマズいので、寒さが苦手な人は結露の可能性を頭に入れておき、たまにマットレスを上げて風を通すなどの対処をしっかりと行うようにしよう。
3.通気性のいいフレーム
カビ対策には、何より通気性のいいフレームが必須。
なんだかんだ言って「すのこベッド」が一番通気性はいいです。
脚が付いていて、すのこの下に空間のある言ってみれば「よくあるタイプ」が一番。
前述の通りそれだけではカビ対策としては不十分ですが、カビやすいお部屋では最低限のポイントと言えます。
4.通気性のいいマットレス
マットレスにも、通気性のいいタイプと通気性の良くないタイプがあります。
マットレスは寝心地に大きく影響するため、通気性を一番重視するわけにもいかないかもしれません。
でも通気性が悪くてカビばかり生えてしまっては、寝心地もが良くてもいいマットレスとは言えません。
その辺のバランスも考慮したいところですね。
- ポケットコイルは通気性があまり良くない
- ボンネルコイルは通気性がいい
また、サイドにベンチレーターが付いていると、若干マットレス内の湿気が逃げやすくなります。
↑ こんなやつですね。
極端に変わることはありませんが、外部とつながる隙間が多いと少しでも湿気が分散されます。
マットレスの種類と通気性に関しては、こちらの記事でも詳しく書いてあるので参考にしてください。
5.良くない使い方をしない
マットレスをフローリングに直置きしたり、冬場に乾燥がイヤだからと必要以上に加湿器を付けたりすると、どれだけメンテナンスしてもカビが生えてくる可能性が高まります。
- フローリングにマットレスを置くなら、最低限すのこを敷く
- 必要以上に加湿器をかけず、使う時は湿度を気にする
カビにとって好条件にならないよう気を付けながら、自分にとっても使いやすいちょうどいい妥協点を見つけていくことが大事になりそうですね。
マットレス・すのこベッドの効果的なメンテナンス方法
カビが生えないようにするなら、湿気を
- 分散する
- 吸収する
という2つの側面から考えよう。
湿気がこもらないようマットレスをたまに立てかけたり、風に当てたりするのが分散。
敷きパッドをこまめに交換することや、吸湿シートなどを使うのが吸収。
マットレスは敷布団と違って天日干しができないなどメンテナンスはしにくいですが、しっかり効果的なメンテナンスをすればかなりカビを防ぐことができます。
起きたら掛け布団をはがす
起きたばかりの時は、マットレスがまだ蒸れています。
掛け布団をすぐに直すのは、見た目にはいいですがカビ対策には逆効果。
むしろ全て剥いでしまったほうが少しでも早く蒸発し乾燥してくれます。
たまに壁に立てかけて干す
マットレスは天日干しはできませんが、できれば月一ぐらいの頻度で壁に立てかけて風を通してあげよう。
それだけでも全然湿気は変わってきます。
日当たりのいい部屋なら上手に太陽の光に当ててあげるのも効果的です。
前後や表裏を定期的に変える
人は毎日同じような場所で同じような寝方をしますよね。
なのでマットレスの湿気も集中してしまい、カビを促進させてしまいます。
コイルの耐久性を考えても、マットレスの向きをローテーションさせることは大事なこと。
目安は三か月ごとに前後を変え、さらに三か月ごとに表裏を変えます。
1年でサイクルします。
ただマットレスの種類によっては表裏をひっくり返せないものもあるので気をつけてください。
除湿シートなどを敷く
マットレスのカビのほとんどはマットレスの裏面です。
なのでベッドの床板の上に除湿シートを敷くのも効果的です。
特にすのこじゃない床板の場合はより効果的。
新聞紙や段ボールなど簡単に捨てれるものを、湿気の多い時期だけ使い捨てでこまめに交換してあげるのもいい方法です。
まとめ
もし、マットレスやすのこに黒いポツポツがあったら、まず最初にすることは「カビ取り」です。
健康面を考えても、カビの生えた寝具でいいはずがありませんので、さっさと落としてしまうのが先決。
合わせて、フレームやマットレス以外、とりわけ「寝具」「フローリング」「近くのカーテン」などもカビている可能性があるので、よく確認しよう。
その後、再びカビが生えないよう
を考え、対応・メンテナンスしていくのがおすすめです。
先に紹介したカビ取りスプレーなら、ベッド周り全てに対応できるのでとっても重宝しますよ。
ベッド周辺の湿気対策については、こちらの記事も参考にしてください。