という疑問はないでしょうか。
本だけに限らず小物をまとめて収納できる本棚やラックは、お部屋を片付ける大事なアイテム。
でも選び方を間違えると、無駄にスペースを使ってしまったり、収納しきれないという事態になってしまいます。
そこで、いろんな種類のある本棚の選び方やおすすめのタイプを紹介します。
お部屋をスッキリ整理することができる「自分にピッタリな本棚」の種類が分かる
【本棚の種類や形状】

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一口に本棚と言っても、意外と種類が豊富にあるもの。
まずは形状ごとに、どんな本棚がどういう人に向いているのかを考えていきます。
1.中が見えるタイプ見えないタイプ
収納物が見えるか見えないかは、使い勝手やインテリア性に大きく影響します。
オープン棚
中が見えるオープン棚は、出し入れがしやすい反面、ホコリがたまりやすいデメリットがあります。
シリーズ本などを収納すると「ビシッ」と揃っていて見栄えがよく、収集欲を満たしてくれますね。
飾りなども入れたい人は、オープン棚がおすすめ。
本や雑誌などを上手に分類して、本棚全体で「魅せる収納」ができれば理想です。
扉付き
このような「フラップ扉」は、前面に雑誌などを飾れるオシャレさが魅力。
閉めた時に整然としすぎない点が、逆にアクセントになります。
ガラス扉でも、このようなデザインだとリビングに置いても違和感はありません。
周囲を枠で囲まれたようなタイプだと、どことなく「キッチン」を連想してしまいますね。
置く場所に合わせてデザインを考えるのがおすすめです。
扉付きだとホコリが入りにくいメリットがあり、中が見えない扉は見た目も整然としてスッキリ見えます。
出し入れ時にひと手間増えるのと、収納物のサイズ感がシビアになる(少しでも飛び出ると扉が閉まらなくなる)点がデメリット。
細かい物や、雑誌・単行本・写真集…など、様々なものをまとめて収納したい人に、特におすすめ。
小物が落ちてこなく、見た目の不揃いさも扉が隠してくれます。
2.用途で使い分けたい機能性
本棚は、収納力も大事ですが「使いやすさ」も同じくらい大事。
適材適所で使いやすいタイプを選べば、より快適になります。
シンプルな棚タイプ
棚板の高さを調整して収納する一般的なタイプは、とてもシンプルで使いやすい定番アイテムですよね。
種類が豊富なためインテリアに合わせやすく、どんなシーンでも選びやすい形状です。
棚板の高さを1cmずつ細かく変えられるタイプや、辞書や重いものも安心して収納できる頑丈なタイプ、下段ほど奥行きがあって倒れにくいデザインなど、いろいろ選びやすいメリットがあります。
スライド式本棚
前後で収納できるスライド式は、収納力と使い勝手を両立した形状。
基本はコミックや文庫本などの小さめの本棚が多く、前後に収納しても背表紙を見て探しやすいメリットがあります。
よく読むマンガなどの収納にピッタリですよ。
回転式本棚
4方向に収納スペースがあり、その場で回転して本を取り出せるタイプ。
省スペースに設置できるのが最大のメリットで、1方向さえ空いていれば取り出せるため、お部屋の角にも置きやすい点が魅力です。
収納量を確保するために高さが出やすいのが難点ではありますが、形状的にお部屋のアクセントになってくれますよ。
キャスター付き本棚
押し入れの下段やクローゼット・隙間収納などに最適なのがキャスター付き。
本を取り出すときに引き出して使うことができ、デッドスペースを有効に使えます。
普段はお部屋のメインスペースに置く必要がないため、お部屋を広く使うことができますね。
3.置き方を工夫すると使いやすくなる
本棚は大きい家具なので、置き方によって使い勝手や見た目が変わります。
お部屋の配置にも大きく影響するので、予めイメージを膨らませて置きたいところですね。
壁面収納
高さを天井近くまで出し、壁一面を本棚にできるタイプ。
大容量の収納に最適で、備え付け家具のような見た目になります。
高い部分の使い勝手と転倒防止が大きなポイント。
最上段は踏み台がないと届かないため、合わせて取り出せる工夫をする必要があります。
また転倒防止は必須で、高さがあるので「天井とつっぱるタイプ」の転倒防止策がピッタリかみ合いますよ。
見た目は「圧巻」という言葉がピッタリでしょうか。
大量の本に悩んでいる人に、特におすすめです。
隙間収納
わずかな隙間を、賢く収納に使えるタイプ。
もともと空いていたスペースに収納ができると、お部屋はグッと広くなりますよね。
家具を少し移動することで、あえて隙間を作ってしまうのも賢い方法。
少しずつ寄せることで20cmくらいの隙間ができそうなら、隙間収納で本を整理することができます。
横長タイプ
本棚は高さがあるイメージですが、あえて横長にすることで開放感や安心感のある収納になります。
転倒の心配もなく、圧迫感もかなり減りますよね。
もちろんスペースをその分だけ使ってしまうので、その辺は事前に確認しておきたいところ。
女性や子供も使いやすく、天板を飾り棚にできる点も低い本棚ならではのメリットと言えそうですね。
縦にも横にも並べられるタイプだと、選択の幅が広がりそうです。
【お部屋別のおすすめタイプ】

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次は、置く「部屋ごと」に考えていきます。
それぞれ使いやすいタイプが異なるので、形状と合わせて総合的に選んでいきたいところです。
1.リビング
リビングに置く本棚は、本や雑誌の収納はもちろん、いろいろな用途に使いやすいものだと使い勝手が良くなります。
リビングの小物をまとめて収納する棚という位置づけですね。
あまり大きな本棚だと圧迫感が出やすいので、くつろぎ感を重視するリビングなら、高さを抑えるほうがおすすめ。
上段を飾り棚にし、写真などを飾ると雰囲気がよくなりますね。
とは言え、広いリビングならまだしも、日本のリビングはそこまで広くないことが多いので、収納量を増やそうとするとどうしても高さが出てしまいますよね。
そういう場合は、色を周囲に馴染ませることで大きさを感じさせることなく置くことができます。
↑ 周囲と馴染ませ、しかも大きさを感じさせない白なので、圧迫感がかなり軽減していますよね。
↑ リビングの場合は、テレビ周辺をまとめて収納スペースにすると、違和感なく大きな収納を置くことができます。
↑ 低めのシリーズ家具なら、圧迫感を抑えつつ統一感と収納力を両立することができます。
リビングはお客さんも来る場所なので、インテリア性を強めに意識するのもおすすめですよ。
2.和室
和室に置く場合は、使いやすさより「転倒」に注意するのが一番のポイント。
畳はフローリングより柔らかく不安定なので、「高さのある本棚」「奥行のない本棚」は置くべきではありません。
↑ 畳にはへりがあるので水平になりにくく、へりをかわして置くと柔らかさで安定感がなくなります。
↑ 琉球畳や後置きのユニット畳などは、へりの段差がなくしっかり感もあるため、高さを出しやすくなります。
和室の雰囲気に合わせるという意味でもなるべく低いタイプにし、畳の「へこみ対策」までできれば完璧。
本棚は重くなりがちで、移動もほぼしませんよね。
耐震マットで地震の時に倒れるのを防ぎつつ「へこみ対策」をし、万が一のために転倒防止金具を壁に付けておけばバッチリ。
完全にへこむのを防ぐことは、重さによってはできないこともあるため、和室に本棚を置く場合は多少のへこみを覚悟しておいた方が無難です。
3.書斎
書斎はそこまで広くないことが多いため、高さを出すのがポイント。
書籍が多い場合も多いので、壁面収納にするのもおすすめです。
書斎のすべての収納をこなせるようにすると、スッキリまとまって仕事がしやすい空間になりますよ。
書斎には本がズラッと並んでいる大きな本棚があると、逆に雰囲気が良くなるもの。
大きな本棚が「様になる」お部屋と言えそうですね。
面倒でも転倒防止だけはやっておくのがおすすめです。
4.ワンルーム・1Kなど狭い部屋
一人暮らしのワンルームや1Kなど狭い部屋では、逆に大きな本棚を置くのも一つの手。
収納家具をばらけさせると逆にスペースを取ってしまうので、何でも収納できるタイプにするという発想ですね。
台所・リビングなど明確な線引きがないことが多いため、本も食器も日用品も収納できる扉付きがおすすめ。
中身がバラバラでも扉を閉めればスッキリなので、大きめの扉付きを置くことで、専用の収納家具を置く必要がなくなります。
↑背面化粧仕上げなら、ワンルームの仕切りにも使えます。中が見えにくいガラスなら食器を入れても違和感ありませんね。
↑ワンルームや1Kをスペース分けするために、あえて「背面化粧」で、いろんな物を入れられる「扉付き」にするのもおすすめ。
一人暮らしでは、いろんな種類のものが少しずつあることが多く、全てを収納できる棚があるととっても使いやすいですよ。
【使いやすいおすすめ本棚・ラック】
自分に合う本棚のイメージが、少しずつできてきたと思います。
最後に使いやすいおすすめの本棚をいくつか紹介しようと思います。
とにかく大容量収納にこだわりたい
大容量収納が希望の場合は、高さを出しつつ、天井と突っ張って安全なタイプがおすすめ。
ガッツリ収納しつつ、転倒の心配もありません。
突っ張るタイプは、壁にL字金具で固定するのと比べ、壁に穴をあける必要がないのがポイント。
賃貸でも収納量をグッと増やすことができます。
棚板のピッチは1.5cm。
本の高さに細かく合わせられるためデッドスペースが減り、必然的に収納力もアップします。
別売りの棚板もあるため、自分だけの大容量収納スペースを手軽に作ることができますよ。
ちょっとしたスペースに置きたい
ちょっとしたスペースに本棚を置きたい場合は、薄型にするのが基本。
↑ 出入りのしやすさを確保するためのわずかなスペースに置くことも可能。
やや出入りがしにくくなるものの、収納力をグッと高めることができます。
↑ 上手く並べることができれば、薄型なので圧迫感なく大容量の収納もできます。
↑ 漫画のようなサイズが同じものなら、薄型でもかなりの収納ができますよ。
正方形の空きスペースなら回転式で対応可能
正方形の空きスペースなら、回転する本棚がピッタリ。
本来は置けなさそうなデッドスペースを有効に活用できます。
回転する分を考慮しても、50cmのスペースがあればいっぱい本が収納できます。
取り出しやすい点も魅力で、特にコミックの収納を考えている人におすすめです。
本以外も収納したいならシンプルな収納棚
様々な本、いろんな物を収納したいなら、少し奥行を出したシンプルな収納棚が使いやすくおすすめ。
↑ 飾りを置いても様になります。
↑ 細かい物や大事な物を収納しやすい引き出し付き。
意外と見落とせないポイントです。
高さがあるので転倒防止はしたほうがおすすめです。
こだわりのリラックス空間を作る
国産ひのきを使って作られた、こだわりの収納棚。
リラックス効果が期待できるひのき素材なので、ゆったりくつろげる空間を作ることができます。
↑ 奥行を選ぶことができ、薄型なら圧迫感もありません。
オープンラックはホコリが入りやすい弱点はあるものの、コンセントをふさがないメリットも。
取り出しやすさもあり、天井と突っ張ることもできるため、使い勝手も上々ですよ。
ディスプレイも兼ねるならオシャレなタイプ
本専用というより「本棚も兼ねる」というスタイルなら、おしゃれなデザインの収納ラックもおすすめ。
置くだけでオシャレなタイプで、小型ならテレビなどを置くこともできます。
メインの壁にドンと置けば、とっても雰囲気が良くなりますよね。
↑ やや取りにくくなるものの、奥行きがあるので前後での収納もできます。
単に収納できればいいわけじゃない…というオシャレさんにおすすめのラックですよ。
まとめ
本棚は、本以外にもいろいろ入れることができるだけに、サイズや機能など迷いがち。
- どんなもの収納するのか
- どんなサイズの本がメインなのか
- どこのお部屋で使うのか
などを考えておくと、より自分にピッタリなタイプを選ぶことができますよ。