という疑問はないでしょうか。
ハッキリとした定義はないものの
という風に考えれば、少しイメージがしやすいと思います。
ここでは、ローベッドとフロアベッドの違いを比較していこうと思います。
ローベッドは大きく分けて3種類ある
- 脚付き
- フロアタイプ
- フロアタイプのローベッド
ローベッドは、このように分けることができます。
2と3がとても似ているのですが、言葉ではイメージできないと思うので、順に画像で紹介していきます。
1.脚付き
脚付きは、脚が付いていてベッド下に空間があり、床板面が低いタイプを一般的に指します。
似たようなタイプを20種類くらい調べてみたところ、床板面が21cm以下だと「低いタイプ」というイメージになります。
上の画像は19.3cm、下は16cm。
低いと感じるのは21cm辺りが境界線になっていました。
↑ こちらはどうでしょうか。
床板面の高さは26cmで、お部屋に置いてマットレスを乗せると、おそらく「低いベッド」という感じではなく、普通な感じになると思います。
2.フロアタイプは床置き
これは、典型的なフロアベッド。
床にすのこやベニヤ板を敷き、その上にマットレスを置きます。
マットレスはフレームに「はめ込む」ように置くのが特徴。
床に布団を敷くような低さが大きなポイントですね。
になります。
底板はたいてい薄いので
と考えて差し支えありません。
3.フロアタイプのローベッドは中間
ローベッドとフロアベッドの中間のようなベッドもあります。
しいて名前を付けるとしたら「フロアタイプのローベッド」になるでしょうか。
マットレスは乗せるタイプで、床置きとは少し違います。
でも脚が付いてるわけでもなく、床にベッタリと置くフレームで、ちょうど中間のような形状ですね。
床板面の高さは、低いと10cmくらい、高いタイプで20cmくらい。
低いタイプは、一見するとフロアベッドと変わらない印象になります。
※上の画像は床板面が10cmです
高いとちょっと高級感のある雰囲気になります。
↑ こちらは、高さが17cm。
床板面に「はね出し部分」があると、オシャレで高そうに見ますね。
【それぞれの特徴 一覧表】
同じローベッドでも形が違えば特徴も違うため、比較表を作ってみました。
ローベッド同士を比べた際の、メリット・デメリットです。
脚付き | フロアタイプ | フロアタイプのローベッド | |
---|---|---|---|
メリット | ・通気性がいい ・オシャレで丈夫 | ・開放感がある ・価格が安い | ・高級感のあるタイプが多い ・そこそこ通気性がいい |
デメリット | ・価格が高め ・ベッド下の掃除がしにくい | ・通気性が良くない ・作りが簡素 | ・価格がやや高め ・高さが出ても収納には使えない |
向いている人 | ・スタイリッシュなお部屋にしたい人 ・通気性を重視する人 | ・安価に一式を揃えたい人 ・開放感のある雰囲気にしたい人 | ・ちょっといいマットレスを合わせたい人 ・高級感のあるベッドを置きたい人 |
向いていない人 | ・安くベッドを用意したい人 ・ベッド下の掃除を面倒に感じる人 | ・湿気の多い住まいの人 ・メンテナンスがキライな人 | ・低さが最重要な人 ・通気性が最重要な人 |
※ローベッドの通気性については、この記事に詳しく書いてあります。
脚付きの特徴
脚付きは、オシャレなデザインが一番のポイント。
スッキリした見た目とデザイン性で、お部屋がスタイリッシュな雰囲気になります。
下に空間があるため、湿気には強いタイプ。
ただ広くはないため、掃除機掛けはしにくいと言えます。
ロボット掃除機などを走らせるには問題ない高さですが、掃除機を入れるにはやや低いです。
左右を空けるなどして、両方から掃除機が入るような配置だと、デメリットが解消されます。
フロアタイプの特徴
フロアタイプの場合は、圧倒的な開放感が最大の魅力。
床に布団を敷いて寝ている人でも、スマートにベッドに移行することができる低さですよね。
おしゃれなデザインが多い割には価格も安く、お買い得感が高いです。
通気性の悪さが一番大きなデメリットで、立ち上がるときも膝や腰に注意が必要です。
また、荷重が床に逃げていくので、造りが比較的簡素なタイプが多いのも事実。
その辺も価格の安さに反映されていますね。
フロアタイプのローベッドの特徴
見た目に高級感のあるタイプが多く、すのこになっていれば通気性もそこそこ。
厚みのあるマットレスを使いやすいメリットもあるため、ちょっといいマットレスを合わせるのもおすすめです。
フロアベッドと比べると価格が上がってしまう難点はあるものの、価格以上の高級感が大きな魅力。
ただ、高さは一般的な脚付きと同じくらいでも、ベッド下に収納箱を入れることができないのはマイナス。
通気性も脚付きのほうが高く、いいとこ取りができる反面、器用貧乏な一面もあります。
まとめ
フロアベッドとローベッドは、似て非なるものです。
ローベッドというジャンルの中の一つに、フロアベッドがあるというイメージ。
形状は似てても、特徴も価格帯も違うため、しっかりメリットとデメリットを見極めて選びたいところですね。
ちなみに、明確な定義はありません。
300種類以上のベッドを扱うショップ運営者として、そしてインテリアコーディネーターとして、一歩下がって客観的に考えると、このような分類の仕方が最適なのかなと思います。
- フロアベッドはローベッドの一種
- ローベッドには3種類あり、それぞれ特徴が違う
- 脚付きは、おしゃれ重視さんにおすすめ
- フロアタイプは、おしゃれなベッド一式を安く揃えたい人向け
- フロアタイプのローベッドは、ちょっといいマットレスを合わせたい人向け