基準がないから選び方が分からない…
という悩みはないでしょうか。
種類もいっぱいあり、フレームとマットレスの両方を決めるとなると、なかなか大変ですよね。
でも高価な買い物ですし、睡眠という生活の基本を支える大事な家具のため、あまり適当に選ぶわけにもいきません。
そこでインテリアコーディネーターである管理人が、あなたに合うおすすめのベッドを状況に合わせて紹介します。
最初はおすすめの「具体的なベッド」、次におすすめの「ベッドの種類」、後半では「ベッド選びの基本」を紹介しています。
- 状況別のおすすめベッド
- 失敗しないベッド選びの基本
- マットレスの選び方と人気メーカー
【あなたの環境は?】
ベッド選びで大事なのは、どんな環境なのかという点。
一人暮らしなのか夫婦なのかによっても、向き不向きは変わってきますよね。
ここからは「どんな種類のベッドがあなたに合うのか」というテーマで、おすすめトップ3と様々な記事を紹介。
ベッドを買い替えやすい3つのタイミングに分けて紹介します。
- 一人暮らしを始めるとき
- 夫婦・カップルで暮らし始めるとき
- 子供や家族のベッドを買い替えるとき
1.一人暮らしを始めるとき
特に、地元や実家を離れて初めて一人暮らしをする場合などを想定しています。
値段の安さはもちろん、省スペース性・開放感・搬入のしやすさなども重要ですね。
1位 頑丈ヘッドレスすのこベッド
価格抑えめでヘッドレス(=省スペース)な、すのこベッド。
梱包サイズがフレーム・マットレスともに非常にコンパクトで、一人暮らし向きで出入り口の狭いアパートでも、搬入の心配はありません。
高さを変えて低くすることもでき、価格も含め総合的にコスパのいいベッドですよ。
2位 ヘッドレス収納ベッド
ヘッドがなく、さらに収納付きなので、お部屋をより広く使えるベッドです。
収納付きながら約2万円と、お値段も一人暮らしにうれしい設定。
大容量収納とまではいきませんが、この安さなら納得の一台と言えそうです。
3位 棚付き低床ローベッド
良心的な価格設定と、スタイリッシュで開放感のある低さが魅力のローベッド。
今まで床に布団を敷いて寝ていたという人も、ベッドから落ちる心配なく安心して使うことができます。
棚・コンセント付きで、通気性のいい「すのこ」と、価格以上の満足感があるベッドですよ。
一人暮らし向きベッドのおすすめ&選び方
一人暮らしに合うベッドの選び方とおすすめを紹介しています。
スペースの制限がきつく、予算もあまり回せない一人暮らしでは、大きくて価格の高いベッド選びは重要なポイントです。
【狭い部屋を広く使うベッド】6つの種類と配置のコツ&おすすめ10選
一人暮らしでは、お部屋は狭いことが大半。
でもそんな中に、様々な家具や家電を置く必要がありますよね。
そこに最も大きな家具である「ベッド」を上手く配置するポイントを紹介しています。
マットレスの直置きカビ対策5つ&おしゃれにする2つのポイント
「一人暮らしでお金がなくてフレームが買えない~!」という人は、最後の手段、マットレス直置き。
でも非常にカビが生えやすい使い方なので、少しでも対策をしたいところです。
洋室(フローリング)で布団で寝る理想的な8つの方法と状況別の対応表
そもそもベッドを買うお金がないけど、お部屋は全部フローリングの洋室…
という人は、こちらがおすすめ。
セオリーに反する使い方でも、上手く対応すればなんとかなるものですよ。
ソファベッドのおすすめ20選と賢い選び方のポイント
お友達や親が泊まりに来たときに困るのが、寝る場所。
ソファをソファベッドにしておけば、掛け布団だけで寝るスペースを確保できます。
小さめなら一人暮らしにも使いやすいアイテムですよ。
2.夫婦・カップルで暮らし始めるとき
夫婦で新しい住まいに引っ越すときや、カップル・同棲さんなど、二人で使うシーンを想定した選び方やおすすめです。
シングルを並べるか大きな一台のベッドにするか悩みどころだと思いますが、おすすめトップ3は全て一台のベッドを想定しています。
1位 本物志向の素敵なクイーンベッド
モダンでスタイリッシュなデザインが魅力の、クイーンベッド。
ダブルより大きい広々とした寝心地ながら、ロータイプなので圧迫感もありません。
高級仕様のデザインで、夫婦の寝室がワンランク上の雰囲気になりますよ。
2位 安心感のある超頑丈ダブルベッド
大人二人で使うと気になるのが丈夫さですよね。
このフレームは耐荷重が600kgもあり、きしみにも強く、体格のいい男性も安心感があります。
シンプルなデザインで通気性も良く、夫婦にもとても使いやすいですよ。
3位 大容量収納できるダブルベッド
圧倒的な収納力と整理整頓のしやすさを合わせ持っていて、さらにヘッドがなくとてもコンパクト。
これ以上ないほどの省スペース性で、寝室をグッと広く使えます。
開け閉めしやすいスライドレールの引き出しや、床・収納物を守る底板など、安心感のある国産ベッドですよ。
クイーンベッドの選び方&おすすめ5選【買う前に要チェック!】
ダブルよりもワンランク広いクイーンベッド。
でも意外と使っている人も少なく「実際どうなの…?」と思っている人も少なくないはず。
そこでクイーンベッドを選ぶポイントやおすすめを紹介しています。
ダブルベッドは意外と狭い!ツイン・クイーンと比較してみた
ダブルベッドにするか、それともシングルベッドを二台並べるか…
夫婦の永遠のテーマみたいな悩みを、具体的なメリット・デメリットで解説。
向き不向きもまとめて掲載してあります。
【新婚さんのベッド】一緒か別々か決まらない時に読んでほしい賢い解決方法
「大きな一台のベッドか、別々か」という一つ上で紹介したテーマを、特に新婚さんに焦点を当てて紹介しています。
出産や引っ越しなど、新婚さんは環境が変わりやすいため、また違った視点で考える必要がありますよ。
同棲カップルのベッド サイズの選び方とおすすめ2つ
同棲カップルは新婚さんの環境に近いものがありますが、より若い世代を想定。
籍が入っていなくても寝る場所だけは確保しなければいけないので、同棲さんに使いやすい「より安いベッド」を紹介しています。
セミダブルに二人で寝るときの注意点と快眠するための3つのポイント
セミダブルに無理やり二人で寝ているという同棲さんも、意外といるはず。
いわゆる「居候(いそうろう)」という状態ですね。
買い替えが理想ですが、そのままで少しでも快適に寝るポイントを紹介しています。
3.子供や家族のベッドを買い替えるとき
家族みんなの寝室で使うベッドや、兄弟姉妹で使う二段ベッドなど、ファミリーに焦点を当てて紹介しています。
おすすめトップ3は、全てファミリーの寝室向きです。
1位 高さ調節できる連結すのこベッド
子供の年齢に合わせて高さを変えられるのがとっても便利な、連結すのこベッド。
マットレスはもちろん、敷き布団の使用も可能で、布団干し機能も付いています。
別々のベッドとして使うこともでき、環境変化の多いファミリーに使いやすいフレームですよ。
2位 棚・照明付きすのこローベッド
夜泣きやおむつ交換などに対応しやすい照明付きで、特に常夜灯を消して寝る家庭だと、手元でオンオフできてとっても便利。
ロータイプだから落ちる心配がなく、子供は安全に、親は安心して眠ることができます。
価格抑えめなので、家計にも安心なベッドですよ。
3位 敷き布団派にピッタリな連結すのこ
徹底的に低い寝床にするなら「すのこ+敷布団」が最低ライン。
カビを抑えつつ、高さも極限まで低くできます。
布団干し機能があるので、ベランダのないアパートやマンションの高層階にも使いやすく、梅雨時期のカビ対策にも活躍してくれますよ。
連結ベッドのタイプ別おすすめ12選&サイズの選び方ガイド
家族みんなで寝られる連結ベッドを、シーン別に紹介。
低いタイプ、収納付き、通気性のいいすのこタイプ…など、あなたが重視したいポイントごとに分けています。
後半ではサイズの選び方も記載しているので、ファミリーや子供の予定がある夫婦の方はぜひ参考にしてください。
家族みんなの寝室を最適化するポイント【いろんな連結ベッド】
小さな子供のいる家庭では、一つの寝室でみんなで寝ていることがほとんど。
そんな家族の寝室に使いやすいおすすめベッドを「LIMIA(リミア)」で紹介しています。
選び方も合わせて寄稿していますので、よかったら見てください。
子供用の二段ベッド おすすめ厳選5つ&後悔しない選び方
兄弟姉妹で一つの部屋で寝られる二段ベッド。
ぼくは小さい頃に使っていて、とても思い出に残っています。
基本的な選び方や機能はもちろん、耐荷重や特徴別におすすめを紹介しています。
二段ベッドのメリット・デメリット&参考にしたい5つの配置例
二段ベッドはあまり接することのないものだけに、メリット・デメリットが分かりにくいですよね。
ここでは、二段ベッドの特徴と具体的な配置例を掲載。
6畳や8畳に置いた時のイメージが分かりますよ。
【夫婦で二段ベッド】大人が使うときの3つの要注意ポイント
実は日本の住宅は、一昔前と比べてどんどん狭くなっているというデータがあります。
そこで意外と人気なのが「大人向けの二段ベッド」。
ここでは、大人が使いやすいポイントやおすすめのモデルなどを紹介しています。
【ベッド選びのポイントは?】
次は、ベッド選びで大事に考えているポイントで分けてみました。
- なるべく安く揃えたい
- お部屋を広く使いたい
- おしゃれに置きたい
- 和に合わせたい
ベッド選びで最も重視していることはなんでしょうか?
1.なるべく安く揃えたい
もちろん誰もが安く揃えたいと考えていると思いますが、価格最優先の人には特に合うベッドを紹介しています。
2~3万円の予算でフレームとマットレスを揃えたい人におすすめです。
フロアベッドのおすすめ7選&失敗しない選び方3つのポイント
フロアベッドは使う部材も少なく、全体的に価格は安め。
マットレスも安く揃えてもいいですし、ちょっといいマットレスを選択するのもいいですね。
おしゃれなタイプが多いのも特徴ですよ。
【フロアベッドが分かる!】7つのメリット・デメリット
安いとどうしても使い勝手が不安になりますよね。
ここではメリット・デメリットを紹介しているので、天秤にかけて自分に合うタイプかどうかが判断できます。
【ちょっといい脚付きマットレス】寝心地重視の選び方&おすすめ10選
脚付きマットレスはフレームがないので、意外と安く揃います。
が、マットレスに脚が付いているので選び方に迷いますよね。
ここでは「ちょっといい脚付きマットレス」を選ぶポイントを紹介しています。。
パイプベッドのおすすめ 特徴別5モデル
パイプベッドだから安いとは一概には言えないものの、安いタイプが多いのも事実です。
意外と種類も多く、デザインもいろいろ。
ここではおすすめのパイプベッドを、機能比較しながら紹介しています。
【パイプベッドの5つのデメリット】&自分に合うかを判断する3つのポイント
安くてもメリットデメリットが自分に合っていなければ、価値はグンと低くなりますよね。
パイプベッドはスチール素材なので、独自のポイントがあります。
しっかり天秤にかけて見極めたいところですね。
2.お部屋を広く使いたい
ベッドはとても大きな家具ですが、「ベッドにお部屋を占領されたくない」という人はこちらがおすすめ。
そういう人は、収納ベッドやロフトベッド・折りたたみベッドなどがおすすめです。
コスパ抜群の収納付きベッド おすすめ6モデル&選び方のコツ
お部屋をスッキリ整理できる収納ベッドは、人によってはかなり大きなメリットになります。
引き出しや跳ね上げなどいくつか種類があるので、ここでは選び方も合わせて紹介。
おすすめしている収納ベッドは、コスパが非常に良く使いやすいですよ。
【布団が収納できるベッド】選ぶポイントとおすすめ3選+1
布団の収納に困っている人も、少なくないと思います。
押入れが布団で占領されちゃうと、物が部屋に溢れてしまいますよね。
ベッドに布団が収納できると、お部屋全体をとっても広く使えますよ。
ロフトベッド おすすめ11選+合わせやすいマットレス
スペースを広く使えるロフトベッドは、狭い部屋の救世主。
圧迫感が出てもなお、お部屋を広く使えるメリットは大きいものです。
ここでは様々なタイプのおすすめを掲載しています。
ロフトベッドの14コのデメリットと改善するための賢い方法
ロフトベッドは特殊な形状だけに、気付いていないデメリットがあるかもしれません。
しっかりデメリットと対策を知った上で選択したいところですね。
起きてるとき・寝てるとき・昇降時の3つに分けて書いてありますよ。
女性向けロフトベッド 可愛い3タイプを比較【21枚の実例あり】
女性向けの可愛いロフトベッドを3つ比較しながら紹介。
女性ならではのポイントを抑えた使いやすいタイプです。
実際にロフトベッドを使った、可愛いお部屋の写真を21枚掲載していますので、参考に。
【ロフトベッド×大人用】を選ぶ際の5つの注意点とおすすめ5選
大人は体重があるので、高さのあるロフトベッドは不安ですよね。
大人がロフトベッドを選ぶ際の注意点や、インテリアの写真などを掲載しています。
大人向きのおすすめも紹介していますよ。
【ロフトベッド×セミダブル】狭い部屋で広く寝る6つのポイント
お部屋も広く・寝床も広くという人は、思い切ってセミダブルのロフトベッドがおすすめ。
圧迫感は覚悟しなければいけませんが、まるでお部屋の中に2階ができたよう。
スチールと木製の2タイプを紹介しています。
折りたたみベッドのおすすめ6選&失敗しない選び方
折りたたみベッドも、お部屋を広く使える定番。
好きな時にスペースを広げられるという点は、他にはない大きなメリットですよね。
ここでは上手な選び方とおすすめを紹介しています。
折りたたみベッドの8つのメリット・デメリット【まとめ】
あまり馴染みがないので、どんなメリットデメリットがあるのか分かりにくいですよね。
また、使ってみないと気付かないことも、意外とあるものです。
デメリットは合わせて対応策も紹介しています。
3.おしゃれに置きたい
床に敷布団と違い、ベッドはインテリア性が良いのも大きな魅力。
おしゃれなタイプなら、脚付きのローベッドがおすすめです。
その他、男性向け・女性向けのおすすめも紹介しています。
【まとめ】ローベッドのメリット・デメリット&7つのおすすめ
おしゃれな雰囲気にするなら、ローベッドがおすすめ。
スタイリッシュなタイプが多く、脚付きのローベッドなら通気性もバッチリです。
ここでは「ボードベッド」というタイプを紹介しています。
男性向け「かっこいいベッド」5選【ワンランク上のお部屋に】
いつの時代も、女性に褒められると男性は浮かれるものですよね。
男性の部屋に最適な、かっこいいベッドを紹介しています。
おしゃれなインテリアを気にする男性に特におすすめです。
可愛いベッドで実現!素敵な女性向けのお部屋づくり
こちらは女性向けの可愛いおすすめベッドを紹介している記事。
キレイ系・キュート系・シンプル系など、一口に可愛いと言っても様々なタイプがあります。
小柄な女性向けのショートベッドも、いっしょに掲載していますよ。
【黒いベッド】テイスト別に雰囲気が分かる画像12枚
こちらは、黒いベッドを置いた時の雰囲気を紹介する記事。
夜を象徴する黒はベッドにもピッタリの色ですが、素材によって雰囲気も違うものです。
黒いベッドを置きたい人は、ぜひ参考にしてください。
4.和に合わせたい
寝室が和室の人や、洋室に和テイストを取り入れたい人向け。
和モダンインテリアに合わせやすいベッドや、和室で寝るときについて紹介しています。
【プロ厳選】畳ベッドのおすすめ11選と後悔しない選び方3つのポイント
近年とても人気の和モダンな雰囲気にピッタリなのが、畳ベッド。
フローリングの部屋に合わせやすく、落ち着いた和の空間が手軽にできます。
おすすめと上手な選び方のポイントを紹介しています。
畳ベッドのメリット・デメリット【シンプル解説】
あまり周囲に使っている人はいないと思うので、メリットデメリットが分かりにくいですよね。
和室に布団を敷くのとはまた違ったポイントもあるので要注意です。
硬めの寝床なので、腰痛持ちの人には使いやすいベッドですよ。
和室にベッドを置くポイントを35枚の画像で紹介
和室にベッドを置きたいこともあると思います。
そういう場合は畳の保護もいっしょに考えよう。
また和洋折衷なので、インテリア的に合わせやすいようポイントとコーディネート例も掲載しています。
ベッドか布団か…どっちがいいかメリット・デメリットを比較してみた
そもそも「布団で寝る?ベッドで寝る?」と悩んでいる人におすすめの記事。
和室なら布団もいいですが、洋室では一工夫しないとカビの原因になってしまうので要注意です。
ちなみに「ベッドに布団を敷く」という方法もありますよ。
【ベッド選びの基本】
ベッドは、マットレスとフレームに分かれています。
マットレスは寝心地の9割を決め、フレームは使い勝手を大きく左右します。
では予算はどのような感じが良いのでしょうか。
【ベッドの予算 目安】
【例】シングルの場合 | 一般的な選び方 | 価格重視の場合 | マットレス重視 | デザインを重視 |
---|---|---|---|---|
予算全体 | 8万円 | 3.5万円 | 13万円 | 8万円 |
フレーム予算 | 3万円 | 1.5万円 | 3万円 | 5万円 |
マットレス予算 | 5万円 | 2万円 | 10万円 | 3万円 |
目安の理由 | 一般に普及しているフレーム・マットレスの平均 | フレーム・マットレスの最安値クラスの価格帯 | 一流メーカーの人気モデル最安値が10万円くらい | デザインは好みだが5万円あれば選択の幅が広がる |
予算配分は「マットレス 6:フレーム 4」が目安
予算の配分は「マットレス 6:フレーム 4」あたりが目安。
マットレスのほうがフレームより価格も高く、そして寝心地のほとんどを決める大事なアイテム。
予算の多くをマットレスに回すということが、最初に抑えておくべき大事なポイントです。
誰しも寝心地が大事なのは当たり前だが、高価なマットレスが必ずしも自分にとって寝心地がいいとは限らないことを忘れずにいよう。
価格の差は、耐久性・素材・詰め物の量・手の込んだ作り…などが大きいです。
では、予算配分は「6:4」が目安だとして、そもそも自分の予算はどこまで出せるのだろう…と悩む人も少なくないはず。
予算を決めるポイント
上の表ではざっくりと4種類に分けましたが、ベッドのような耐久性の高い家具では「使用年数」も大きなポイントになります。
そこで
- 安いタイプを5~6年くらいで買い替える
- ちょっといいベッドを10年以上使う
- 高価なベッドで20年以上を目指す
といった感じに、長い目で考えてみよう。
それによって予算の目安が見えてきますよね。
安いタイプを5~6年くらいで買い替える
5万円のベッドを5年で買い替えても、10万円のベッドを10年使っても、実は出費は同じ。
買い替えの手間がイヤと考えるか、それとも5年ごとに新しい雰囲気や寝具になるのが嬉しく感じるか、それは完全に好みですよね。
例えば一人暮らしの学生さんなら、長く使えるベッドを買う必要はありません。
引越しする可能性も高く、若さもあって体も丈夫です。
予算はマットレスも込みで4~5万円くらいを見ておくといいのではないでしょうか。
ちょっといいベッドを10年以上使う
安いものでも選び方次第で、全く問題なく使うことができると実感しています。
が、もし予算を回せるなら、このゾーンが一番おすすめ。
特に「ちょい安めの国産ベッド」は、とってもコスパが良く、使い勝手もいいものが多いです。
近年は輸送費がとても高いため、人件費の安い海外で作っても国内に持ち込むときにお金がかかってしまい、結局はあまり大差ない状態。
まだ国産のほうが高めではありますが、少し背伸びすることでグッと高品質なベッドになりますよ。
高価なベッドで20年以上を目指す
ある程度の年齢になると、引っ越しも少ないでしょうし、短いスパンで買い換える手間が大きなデメリットになってきます。
年を重ねるごとに、体もいたわってあげたいものですよね。
そういう人は、いい物を長く使いたいところ。
価格だけじゃなく、メーカーやブランドにこだわるのもいいですよね。
20年と言えば、人生の4分の一から5分の一くらい。
そこまで長い期間使うベッドなら、自分の健康のために高いお金を払う価値は十分ありますね。
フレーム・マットレスはセットで購入すべき?
フレームにはたいてい、セットのマットレスがあります。
多くの場合、単品でマットレスを買うより安くなっています。
- 価格を重視するならセット買いがお得
- 寝心地重視ならマットレスを別に選び、予算があるならメーカー品を検討する
- デザイン性重視ならマットレスセットにして、フレームに予算を回す
このような感じで考えるのがおすすめです。
【セット・別々を決めるポイント】
セット | 別々 | |
使い勝手重視 | ○ | × |
---|---|---|
デザイン重視 | ○ | × |
寝心地重視 | × | ○ |
コスパ重視 | ○ | × |
デザインや使い勝手を重視するならセットにする
インテリア性や寝室の使い勝手を重視する場合は、セットになっているベッドを選ぼう。
マットレスがお買い得になるため、予算配分をフレームに寄せることができます。
フレームの選択肢が広がりますよね。
寝心地を重視するなら別々に選ぼう
寝心地を重視するなら、まずはマットレス単体を決めよう。
実際にお店に行って寝てみたり、メーカーやブランドから選ぶのもおすすめです。
別々にする場合は、マットレスの厚みとフレームの高さの合計を50cm以内に収めるようにしよう。
そうすることで座りやすくなります。
ベッド選びの基本 まとめ
- ベッドは「マットレス 6:フレーム 4」くらいの予算配分がおすすめ
- 予算はベッドをどのくらいの期間使うのか想像して決めるのがポイント
- 使い勝手やデザイン重視ならマットレスセット、寝心地重視なら別々に選んで買おう
おおよその予算の目安と、購入後の「ベッドライフ」が、おぼろげながらイメージできたでしょうか。
次からは少し具体的に「フレーム選び」と「マットレス選び」を紹介しようと思います。
【フレームの選び方】
フレームは、マットレスを乗せる台の役割を果たします。
マットレスは寝心地の大部分を決めますが、フレームは「使い勝手」の大部分を決めるため、フレーム選びでは
という視点で選ぶのがポイントです。
では「使い勝手」とは、一体どういうことでしょうか。
「機能性」・「サイズ」・「インテリア性」という3つの側面で考えていきます。
フレームには様々な機能がある
主な機能性は、次のようなものがあります。
【フレームの機能とメリット・デメリット】
機能性 | メリット | デメリット |
---|---|---|
収納機能 | お部屋を整理できる | 寝床が少し高くなる |
通気性の良さ | カビを予防できる | 特になし |
棚付き | 時計やティッシュなど小物が置ける | ベッドの長さが大きくなる |
照明付き | 手元で常夜灯のオンオフができる | 真っ暗で寝る人には意味がない |
コンセント付き | スマホの充電ができる | 壁のコンセントが遠いと延長コードが必要 |
座りやすい高さ | ソファ代わりに使える | 高いと転落が怖く、低いと立ち上がりにくい |
大きい家具だからこそ収納が大事
ベッドは大きな家具なので、ただスペースを使ってしまうのはもったいないですよね。
ベッド下が収納できるようになっていれば、お部屋がスッキリ整理できます。
が、収納付きは通気性があまり良くない弱点があります。
収納が要らないなら通気性のいいすのこベッド
床板がすのこになっていると、湿気が効率よく分散してカビを防いでくれます。
ベッド下を収納に使わない代わりに「通気性」として使うという発想ですね。
まずは収納が必要かどうかを考え、不要なら通気性のいいタイプにするという順番が理想です。
棚があると便利に使えます
枕元に棚があると、小物を置くのにとても便利です。
目覚まし時計やメガネ・本・スマホ・ティッシュ…など、案外ベッド周りに置きたい小物って多くありますよね。
「ベッドは寝るだけ」という人には不要で、必ずしもあったほうがいいというわけでもありません。
照明は豆電球と同じくらいの明るさ
ベッドについている照明は、読書灯としては暗いものが多いです。
夜にふと目が覚めた時に周りが見える程度の明るさで、トイレに行くときに転ばないように足元をほのかに照らしてくれるものと考えていたほうが間違いありません。
薄明りで寝たい人や、夜泣き・オムツ交換など小さな子供の面倒を見る家族には、役に立つ機能ですよ。
コンセントはスマホの充電に重宝する
寝る前にスマホを見る人も多いと思います。
そして、寝ている間に充電しておくという人も多いはず。
枕元のコンセントは、スマホの充電にとっても役に立ちます。
布団から出ないで充電ポートにさせるので、寒い冬なんかは本当にありがたみを感じますよ。
本を読む人は、クリップライトなどにも使いやすいですね。
座りやすさも考えて選ぼう
機能性とは言えませんが、ベッドは座りやすい高さだと使い勝手がとてもよくなります。
一人暮らしでベッドをソファ代わりにする人や、足腰の弱い人は、特に意識すべき。
一般的なチェアの高さが40cm前後なので、ベッドもマットレス込みで40cm前後だと座りやすい高さと言えます。
- 高さのある収納ベッドでは薄型のマットレスにする
- 厚みのあるマットレスを使うなら低いタイプのフレームにする
といったことを意識するのがポイントです。
サイズを決めよう
ベッドで言うところのサイズは「横幅」を意味します。
- 寝やすさの好み
- 寝る人数と体型
- お部屋のスペース
- 価格や予算
このようなことを基準に決めていこう。
サイズ名称 | 寸法(横幅) | サイズ感 |
---|---|---|
セミシングル | 幅80~90cm | 細身女性や子供 |
シングル | 幅90~100cm | 一人用の基準 |
セミダブル | 幅120cm | 大人一人ゆったり |
ダブル | 幅140cm | 夫婦向けの基準 |
クイーン | 幅160cm | 夫婦向けゆったり |
キング | 幅180~200cm | 夫婦+子供1~2人 |
ベッドやマットレスの種類によっては「ワイドダブル:150cm」などのサイズ設定がある場合もあります。
また、それぞれのベッドを金具で連結して大きくできるタイプもあり、ファミリーや夫婦に人気ですよ。
ベッドはデザイン性も大事
ベッドは床に布団を敷いて寝るのと比べ、格段に素敵なインテリアになります。
家具として、おしゃれなベッドという基準で選ぶのもおすすめですよ。
モダンで都会的なデザインのベッド
おしゃれで今風なインテリアになりますね。
ラグジュアリーで高級感のあるベッド
海外のお部屋のような、高級感とラグジュアリーな雰囲気になりそうです。
素朴なカントリー調のベッド
シンプルで素朴なテイストのお部屋にピッタリです。
女の子向けの可愛いベッド
可愛い雰囲気が好きな女の子に最適ですね。
アジアンリゾート風なベッド
バリなど東南アジアの雰囲気が好きな人におすすめです。
北欧テイストなベッド
木の温かみがあって、デザイン性もとってもおしゃれですね。
【マットレスの選び方】
ここからは、フレームではなくマットレスを選ぶコツを紹介。
マットレスは寝心地の大部分を決めますが、高価なほど寝心地がいいとは限らないので注意しよう。
価格はあくまで「作りの良さ」であり、あなたにとって寝心地がいいかは、実は別問題なのです。
高価な食材を使った高級料理が、必ずしもみんながおいしく感じるとは限らず、そこは個人差がありますよね。
それと同じです。
【ポケットコイルとボンネルコイル】違いを4つの側面から比較してみた
マットレスの基本的な構造が、ボンネルコイルとポケットコイル。
名前は似ていますが、中身はまるで別物です。
それぞれ寝心地に大きく影響するので、知っておいて損はありません。
腰痛にやさしいマットレス・ベッドの選び方&おすすめ【寝起きに差が出ます】
腰痛と睡眠は、とても深い関わりがあります。
医療のことはあまり言えませんが、腰にやさしいマットレスについては人間の構造上、ある程度みんな似てきます。
どのようなタイプが腰痛にいいのかを、画像を用いて紹介しています。
子供のマットレスは「硬め」がおすすめ!確実に抑えておきたい2つのポイント
子供にはどんなマットレスがいいの…と考えている人に読んでほしい記事。
案外、自分用よりも難しいものですよね。
子供に合うマットレスの選び方を、理由とともに紹介しています。
人気のメーカー・ブランド
フレームに比べマットレスは寝心地に差が出やすいので、メーカーやブランドにこだわってみるのもおすすめです。
ここでは人気のある大手をいくつか紹介しようと思います。
【人気の大手メーカー 比較表】
国 | 構造 | 特徴 | 価格帯 | |
シモンズ | アメリカ | ポケットコイル | しっかりしたポケットコイルで、体を点で支える。フィット感の高い詰め物が◎ | 58,000~345,600円 |
---|---|---|---|---|
シーリー | アメリカ | 連立式スプリング(ボンネル系) | 雲の上で寝ているようなふんわり感が特徴。非常に柔らかい寝心地。 | 48,000~425,250円 |
サータ | アメリカ | ポケットコイル | 全体的にはしっかりでも、表面はソフト。難燃仕様のファイヤーブロッカーを標準装備。 | 53,000~345,600円 |
フランスベッド | 日本 | 連続コイル(ボンネル系) | 硬めで寝返りがしやすく、体重を面で支える。耐久性と通気性がハイレベル。 | 16,800~324,000円 |
日本ベッド | 日本 | ポケットコイル | 小さいスプリングをたくさん配置する独特の構造で、きめ細かいフィット感が魅力。 | 64,800~432,000円 |
アスリープ | 日本 | ファインレボ(独自素材) | ファインレボという独自素材により、揺れが少なく安定した寝心地。 | 64,304~241,881円 |
テンピュール | デンマーク | 低反発素材 | 独自の低反発素材により、宙に浮いたような柔らかい寝心地が魅力。 | 32,990~385,800円 |
エアウィーブ | 日本 | 高反発素材 | airfiberという素材により、寝返りがしやすく、優れた体圧分散と通気性。 | 26,754~324,000円 |
※価格帯は全てシングルサイズです。
参照元:価格コム(日によって変動があるため、目安として参考にしてください)
SIMMONS(シモンズ)
1870年に「ザルモン・シモンズ」によって創始されたアメリカの老舗ブランドで、高品質・高級なベッド・寝具を提供するブランドです。
シモンズは現在主流の「ポケットコイルマットレス」の生みの親で、1925年に世界で初めてポケットコイルマットレス「ビューティレスト」を開発。
コイルスプリングを一つ一つ不織布で包み体を点で支える構造を作り出し、常に理想的な寝姿勢を保つことに成功したのです。
シモンズのベッドは高価格帯が多く、マットレスだけで20万円以上は当たり前。
フレームとセットだと100万クラスのベッドもある高級ブランドと言えます。
当然作りや素材は最高級ですが、いかんせん高価なので、壊れるまで使い倒す・一生モノのベッドを買うと決めた人向けのベッドと言えます。
Sealy(シーリー)
シーリーは30年もの間、米シェア1位を守り続ける人気ブランド。
1881年創始でこちらもアメリカのメーカーですが、2012年よりラインナップを日本規格サイズに統一。
シモンズがポケットコイルなのに対し、シーリーは「連結コイル」タイプ。
ふんわりとした、まるで雲の上のような柔らかい寝心地が大きな特徴で、その寝心地は他の追随を許しません。
価格帯がシモンズよりも抑えられており、10万円台後半から30万円台あたりが主流です。
とは言え基本的には高級ブランドという感じです。
Serta(サータ)
シモンズ・シーリーと並ぶビッグ3で、頭文字をとって「3S」と呼ばれることも。
全米ホテルベッドシェアNo1の実績があり、難燃仕様の「FIREBLOCKER(ファイヤーブロッカー)」を標準装備しています。
こちらも基本的には高級路線のブランドで、デザインも重厚な雰囲気。
20~40万円あたりが主流で、70万円クラスもあります。
日本での知名度はシモンズ・シーリーに分がありますが、一流ホテルにも多数導入されている実績を考えても品質には疑う余地がありません。
フランスベッド
日本国内ではとても知名度が高く、最も身近なベッドブランドではないでしょうか。
フランスのメーカーなのかなと感じるかもしれませんが、1949年に創業した日本のメーカーで、日本独自の気候や風土、日本人独自の体型に合わせた寝具が魅力です。
医療や介護・福祉にも力を入れている会社です。
フランスベッド独自の「高密度連続スプリング」を採用したマットレスが特徴で、高温多湿な日本において湿気にとても強いマットレスと言えます。
日本でのホテル使用率ナンバーワンがフランスベッドで、国内の一流ホテルや官庁などでも多く採用されてます。
「FES規格」という独自の社内規格を取り入れており、JIS規格より厳しく品質管理されています。
リーズナブルな寝具から高級ベッドまで、幅広く取り揃えているのも魅力です。
日本ベッド
1926年創業で、日本で最も歴史のあるベッドメーカー。
迎賓館・宮内庁・一流ホテルなどで納入実績が多くあり、日本が誇る高級ブランドです。
一般的なシングルサイズのポケットコイルマットレスの約2倍に相当する、約1200個ものポケットコイルを組み込んだ「シルキーポケット」が主流。
価格帯は高価な部類に入り、マットレスで15万円くらいからで、フレームとセットだと30~60万円が相場になります。
デザインは日本人が好みそうなシンプルでオシャレなものも多いのですが、いかんせん高価で玄人が好むブランドと言えます。
ASLEEP(アスリープ)
アスリープは、自動車の大手「トヨタ」のグループ会社が運営するメーカー。
世界最高水準の技術力を睡眠のほうへ発揮し、質の高いマットレスを提供しています。
2006年以前は「トヨタベッド」という名前だったんですよ。
「ファインレボ」という、コイルでもウレタンでもない独自の素材を使っている点がポイントです。
30年という長い期間使える耐久性が魅力で、高次元の寝心地を実現。
価格帯は20~50万円くらいの高級なブランドです。
TEMPUR(テンピュール)
低反発マットレスや枕で人気のメーカー。
元ジャイアンツの野球プレーヤーで、米メジャーリーグでも活躍した「松井秀喜さん」が愛用しているブランドです。
⇒参考:15年以上テンピュールを使い続ける、松井秀喜の真実|テンピュール【公式】
「テンピュールR」という独自の素材を使い、柔らかくクッション性のいい低反発な寝具を提供しています。
マットレスや布団の上に敷く、薄い「トッパー」のようなイメージを描く人もいるかもしれませんが、ベッド用の厚いマットレスもあります。
価格帯は10~40万円と、一流ブランドならではの高価格帯です。
エアウィーヴ
こちらは、フィギュアスケーターの浅田真央さんや、テニスプレーヤーの錦織圭選手で有名なブランド。
テレビCMでも放送されているので、見たことがある人も多いと思います。
⇒参考:ムービーギャラリー | 睡眠の質を高めるマットレスパッド「エアウィーヴ」
寝返りがしやすく通気性のいい高反発素材が特徴で、布団やマットレスの上で使う薄いタイプが有名。
厚手のベッド用マットレスもあり、価格は10万円台半ばから30万円台後半くらいの高価格帯です。
厚くてもコイルマットレスじゃないため軽く、中を洗えるという特徴もあります。
まとめ
ベッドは
- 寝心地
- デザイン
- 価格
に加え
まで考慮するのがおすすめ。
価格以上に満足感のある寝室になりますよ。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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